[写真]輝く内閣府・中央合同庁舎4号館、今月2019年12月、宮崎信行撮影。
2つの要素がありますが、とりあえず1本の記事に書きます。
地方議員が、その自治体に3か月以上住み、住民票のみならず、生活の実態がないと、当選後でも失格になる「居住要件」に罰則が設けられることになりそうです。30万円以下の罰金と公民権停止5年以下。但し、人生の転機をめざして地方議員に「就職」した人にとっては、選挙債務は残りながら、罰金と公民権停止という重すぎるペナルティーになるように感じます。
「第10次地方分権一括法案」(201閣法 号)
が、令和2年2020年の第201回通常国会に提出されるはこびとなりました。
きのうの月曜繰り上げ定例閣議で「令和元年の地方からの提案等に関する対応方針」が決定されました。
内閣府の地方分権改革推進会議に上がっていた
「(ⅲ)地方議会議員の選挙における候補者の立候補の届出(86 条の4第4項)については、効率的な事務の実施に資するよう、9条2項及び3項に規定する住所に係る要件に関し、立候補の届出時の添付書類の見直し等必要な措置を講ずる」
との地方自治体からの要望を、国が認めました。
他の報道を加味すると、公職選挙法第9条第2項「引き続き三箇月以上市町村の区域内に住所を有する者」にそむくと、罰則があるとすることで、届け出書類の確認作業を行革したいとの考えのようです。
公職選挙法の罰則強化は、内閣府でもなく総務省でもなく、なるべく議員提案で全会一致で衆参両院で可決、成立させる方がいい、とのならわしがあります。
今回の内閣府→総務省→国会という立法過程は、公職選挙法改正に限れば、異例となります。
この動き。NHKから国民を守る党の地方議員候補者をめぐって、区選管が調査をしながら、開票日まで有権者には明示しなかったという問題が、ことしありました。かつて、地方議会を就職先だとして、無所属の市議が、近隣の定数が有利な自治体の新人にスカウトした児童養護施設出身の女性が「アイドル政治家」ともてはやされながらも、当選後に住民票をおいていたのに、水道メーターが3か月動いていなかったと指摘され、「コンビニのトイレを借りていた」という苦しい言い訳を、市選管、県選管にしながら、失職した事例もあります。この場合は、選挙にかかった事務所家賃などの債務はそのままでで、地方議員としての向こう48か月間の、一軒家一個分のお金、議員報酬・期末手当・政務活動費・費用弁償・公費派遣の債権をすべて失う大ペナルティーとなります。
一部で観測があった、懲役などの身体刑は見送られると思いますが、罰金30万円・公民権停止5年でも、きついように感じますが、どうでしょう。
蛇足ですが、ことし初めて知ったのですが、県議会、政令指定都市の議員に立候補する場合は、その自治体に3か月以上住んでいればよく、立候補する区に住んでいなくていいそうです。今まで知りませんでした。
第10次地方分権一括法案は2020年2月下旬から3月上旬にかけて国会に提出されると予想されます。議運委が内閣委、総務委、特別委のどこに付託するにせよ、閣法の積み残しはありませんので、他の枠づけ・紐づけの移譲規定案と同じく、後半国会で粛々と処理されることになるかもしれません。
Ⓒ2019 宮崎信行
地方議員「居住3か月要件」に罰則(罰金刑・公民権停止)新設、2020年通常国会に第10次地方分権一括法案提出のはこびに
【IRカジノ】秋元司・自民党衆議院議員に、逮捕状を昨日請求、東京地検特捜部、朝日報道
[画像]IRカジノ施設法案を強行採決する、秋元司・衆議院内閣委員長、自民党、2016年12月2日(金)午後12時過ぎ、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
自民党と日本維新の会にとっては、とんだクリスマスプレゼントとなりそうです。
朝日新聞は、東京地検特捜部が昨日、秋元司・自民党衆議院議員の逮捕状を請求したことを、きょう令和元年2019年12月25日(水)の朝刊で、断定調で報じました。
きょうにも逮捕されるとみられます。
3年前、第192回臨時国会で、「IRカジノ施設理念法」を強行採決した衆議院内閣委員長が、担当の副大臣を経て、逮捕される展開になりそうです。
私が新聞で読み限りでは、現在は、中国から日本に持ち込まれたお金が、外国為替法違反だ、という捜査がされていると認識しています。秋元議員逮捕ということになると、日本国内で、なんらかのお金のやり取りが、政治資金規正法と違う形で行われたか、あるいは3年以内ですので、贈収賄というもっとも重いかたちに発展するのかもしれません。
警察庁出身のいわゆる官邸官僚が、東京地方裁判所発行の逮捕状を執行させないという、アベ友上級国民の所業に、法務省の検察官が業をにやしたか。
IRカジノ施設理念法は、自民党最大派閥会長の細田博之さんが発議者となっていますが、そこに波及することはなさそう。しかし、秋元さんの話は、北海道のIR。これをめぐっては、官邸在籍の有力官僚は「ぼうやは決めるでしょう」と、30歳代の北海道知事を「ぼうや」と呼び推進していたと内部で言われていますが、一転、議会でIRをやらないことを答弁で明言する事態となり、なんらかの混乱が生じているとみられます。
また、秋元さんは自民党では二階派に所属。連立与党の公明党は消極的で、同党地方議員は「私の自治体にはつくらせない」という表現で国会議員団を批判。日本維新の会は積極的に推進してきており、官邸が改憲をめざして維新に配慮してIRカジノを進めた、との見方もあります。特捜部の事件そのものが、大きく波及することはなさそうですが、政権、連立与党、官邸官僚、改憲勢力に流動化のきっかけとなり、2020年の政局につながるかもしれません。
以下は、「IRカジノ施設理念法」の強行採決当日の記事(他のファクトも含まれています)を当ブログ内から全文引用して、この記事は終わります。
[当ブログ内記事から全文引用はじめ]
https://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/6b1c9c74d9f795acb4e18f7122646675
[画像]IRカジノ施設法案を強行採決する、秋元司・衆議院内閣委員長、自民党、2016年12月2日(金)午後12時過ぎ、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【官報 平成28年2016年12月2日(金)】
きょうはあえて、既に衆参の審議を終えて成立し、公布された法律から順に書いていきます。
「水産高校の18歳19歳の洋上投票を可能とする、改正公職選挙法」が、平成28年12月2日法律93号として公布され、直ちに施行しました。国会では、192衆法3号として全会一致。
「衆議院議員総選挙と最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票期間をあわす、改正最高裁判所国民審査法及び改正公職選挙法」(192閣法7号)は、法律94号。きょうから起算して3か月以内の政令で定める日に施行。国会では全会一致でした。
「改正地方公務員育児休業法」(192閣法11号)は、法律95号。法案の束ね方について意見が出ましたが、国会採決は全会一致。来年1月1日(日)施行。
「改正裁判官育児休業法」(192閣法29号)は法律96号。上述の法律と同じく、「里子」も対象にします。来年1月1日(日)施行。
「改正鳥獣被害等防止法」(192参法52号)は、法律97号で、直ちに施行されました。銃所持免許更新の講習の特例の延長などの法律。
「改正金融機能強化法及び改正銀行株式買い取り機構法」(192閣法5号)が平成28年12月2日法律98号として公布されました。来年3月31日の時限立法をさらに、延長して、平成34年2022年3月31日(木)まで有効とする法律です。この改正法律そのものは、公布と同時に施行されました。国会では、日本共産党がもともと金融機能強化法に賛同していないため、反対しました。
【参議院本会議 平成28年2016年12月2日(金)】
「民間公益活動を促進するための休眠預金活用法」(190衆法43号)が採決され、押しボタン式投票の結果、投票総数239、賛成217、反対22の賛成多数で可決し、成立しました。施行は公布から1年6か月以内の政令で定める日。
「改正割賦販売法」(192閣法18号)。小林正夫・経済産業委員長(民進党)が審査結果を報告。投票総数238、賛成238、反対0の全会一致で可決し、成立しました。政府が経産関連で国会に提出した法案は、民進党が委員長ポストを持つ経産委で、当初会期をはみ出しましたが、すべて議了しました。
「スキーバス事故の罰金を100倍にする、改正道路運送法」(192閣法19号)。増子輝彦国土交通委員長(民進党)が報告。投票総数239、賛成239、反対0の全会一致で可決し成立しました。公布から1か月以内の政令で定める日に施行しますので、政府は頑張ってほしいところです。民進党が委員長ポストを持っていることもあってか、当初会期をはみ出していました。延長国会で、衆側から新しく議員立法も送られてくるようです。
これに先立ち、「年金持続可能性向上法案」(190閣法54号)が塩崎厚労相から趣旨説明され、安倍首相らが答弁しました。この日程は、前日夜まで与野党間の協議が続いていました。 代表質問では、民進党の川合孝典さんが登壇。労組系で元職が3年ぶりに国政復帰というのは珍しいパターンかもしれません。
【参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会(参TPP特)平成28年2016年12月2日(金)】
「TPP条約」(190条約8号)と「TPP国内法案」(190閣法47号)の参考人質疑で、東大名誉教授らが出席。
【衆議院国家基本政策委員会 平成28年2016年12月2日(金)】
棚橋泰文委員長が就任あいさつ。テレビ入り党首討論で目立つ、理事に、平沢勝栄さん、松島みどりさん、柿沢未途さんらが専任されました。
【衆議院国土交通委員会 平成28年2016年12月2日(金)】
「無電柱化推進法案」(192衆法 号)を起草するよう、自公民維の4党から動議が出て、西銘恒三郎委員長が起草することになりました。趣旨説明した、自民党の宮内秀樹さんは「道路業者との連携を図る」などと説明し、「どうか可決してください」としました。採決の結果、動議を出した4党に共産党を加えた全党の全会一致で可決しました。
「自転車活用推進法案」(192衆法 号) は自公民共維から起草すべし、との動議が出て、委員長が趣旨説明。「国、自治体は、自転車活用推進計画を定めなければならない」としました。役人の仕事はまた増えそうですが、それはさておき、質疑、討論は無く、いきなり採決。全会一致で可決しました。
この後、先の通常国会で、二階俊博さんら6名が提出した「道路運送法及び貨物自動車運送事業法改正案」(190衆法51号)について、西銘委員長が「提出者から撤回の要望が出ている」と話しました。全会一致で撤回を認めることになり、同法案は廃案になりました。
続いて、同じタイトルの、「道路運送法及び貨物自動車運送事業法改正案」(192衆法 号)が委員長から趣旨説明されました。きょう成立したスキーバス事故罰金法に加えて、運転手の健康の保持などの義務を事業者らに課す内容のようです。採決され、全会一致で可決しました。
上述の通り、参側の委員長は民進党のため、会期末の混乱で、3法案が成立しない可能性は無くはありません。
さらに、「運転手の健康に起因する事故に対策する決議」がされました。 次回は9日(金)に開くことにして、散会しました。
【衆議院厚生労働委員会 平成28年2016年12月2日(金)】
午前9時、一般質疑が始まりました。その後、大臣が参議院に行くので休憩。午後1時から再び、一般質疑。
【衆議院法務委員会 平成28年2016年12月2日(金)】
「民法債権編(債権法)改正案」(189閣法63号及び189閣法64号)の審議は、私の計算では、5日目です。
改めて別のエントリーに書き起こすかもしれませんが、民進党の逢坂誠二さんが、「改正465条の6」、公正証書の作成と保証の効力について、質問しました。私が最も問題視している条項です。法務省民事局長は「公正証書の作成では、公証人が法務局の管内で、出張することも有り得る」と明言しました。 金田法相は「この改正条項で、第三者保証は減る方向になるのではないか」との見通しを答弁しました。ただ、この委員会に呼ばれた金融庁審議官は、やむを得ないところですが改正法案を飲み込めていないようで、「担保に頼らない融資を増やすよう指導している」と当たり前のことを繰り返すだけでした。
この、公証人が出張できるというのは、遺言書の作成などもそうですが、今後、公証人が銀行に出張して、銀行が用意した証人2名とともに、連帯保証書の公正証書をとる、という方向になるでしょう。民法改正要綱が出てから、私が注意して街を見ていたところ、1階に銀行支店、8階に公証役場が入っている雑居ビルを目の当たりにしました。確実にそういう方向に行くでしょうから、この条項は削除するしかありません。
【衆議院内閣委員会 平成28年2016年12月2日(金)】
「IRカジノ施設法案」(189衆法20号)の2日目の質疑ですが、採決され、「可決すべし」と決まりました。
理事会が20分前後延びて、遅れて委員会が始まりました。IR議連のメンバーは答弁席にいるためか、自民党の平井卓也理事が「急に質疑に立つことになった」とし「理事会でも各党からいろいろな心配が出ていたが、この法案とは別に実施法案が必要なもので、あくまでも、できるという選択肢を用意する法案だ」と強がりました。
自民党2人目で、横浜の、ふくだ峰之さんが「マイナンバーカードを使って入場回数を制限することはできるか」と問い、答弁した自民党の西村康稔さんは「マイナンバーカードの活用は有効だ」と答弁しました。この辺は、マネーロンダリング対策もあるのかもしれません。
公明党も2人質問し、高木美智代さんは「法文に納付金は文化芸術スポーツに使う、と書き込んでほしかった」、浜村進さんは「本日は論点整理だ」とやや消極的な発言をしました。
民進党の時間になりましたが、おそらく答弁者がそろっていない、との指摘があったようです。ここで秋元委員長は「まだ揃っていないようですが、質問を始めてください」と促しましたが、緒方林太郎筆頭理事が拒んで、午前10時30分ごろから40分ごろまで休憩になりました。
緒方さんは「審議を始めたばかりだ」とし、採決しないよう反対しました。
共産党で、大阪の清水忠史さんの問いに対して、厚生労働省の政府参考人は「ギャンブル依存症は病気であり、治療は一定の効力が認められているが、治療法は確立していない」とし、ギャンブル依存症は病気である、との従来の政府解釈を明確に答弁しました。清水さんは「賭博を禁じる法律は、1327年の双六禁止令があり、歴史が古い。共産党の私が言うのもなんだが、あなたたち自民党の提出者は、天皇が決めたことを破るのか」と抵抗しました。
清水さんの質疑中、民進党の泉健太・議運筆頭理事と緒方理事が打ち合わせるなど、日程のあわただしさを感じさせました。
[画像]強行採決が濃厚となり、対応を協議する、民進党の緒方理事(左)、院の職員(背中)、泉議運筆頭理事(中央)、質疑する共産党の清水忠史さんら、2016年12月2日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
日本維新の会は、大阪の、浦野靖人さんが質疑しました。
この後、質疑の打ち切り動議を、自民党で神奈川の、牧島かれんさんが提出しました。
採決の後、修正案を、横浜の、ふくだ峰之さんが提出しましたが、総務省設置法の一条文をいじるくらいのごく小規模の修正でした。
討論では、共の池内さおりさんが「カジノの胴元にてら銭が入る」としヤクザが絡む可能性に言及し「マネーロンダリングの懸念もある。賭博は胴元が儲かるだけの「対数の法則」が明らかになっている。多重債務者の5%は賭博が原因だ」とし、修正案、原案とも反対しました。
この後、採決し、民共反対、自民党と日本維新の会などの賛成多数で、修正可決しました。
附帯決議(案)は、神奈川の牧島さんが朗読し、15本付けました。質疑に散会していなかった、横浜の菅義偉官房長官があらわれ、政府としての対応を確約しました。
私はギャンブルをしませんが、地方財政の取材で、公営4競技(地方競馬、競艇、競輪、オートレース)の取材経験が豊富で、若松競輪最後の日に行ったこともあります。昔から、つぶれそうで、まったく潰れない公営4競技は、多少なりとも、開催権を持つ自治体の財政には貢献しています。また、私は、観光旅行で、マカオのカジノに、ツアーの途中の三十数分滞在したことがあります。バカラは見るからに「ジャッキーチェン映画の世界」なので、スロットマシンだけしました。他社の同い年の若手男性新聞記者2人という、気分が自由な旅行だったので、私がバケツにコインを入れて「残り時間が短いから、これどんどん使って」と言いました。あとで、そのコインが、実は面白くなって、2度目のコイン購入をして余りそうだったから、そうしたと知られ、呆れられました。
スロットマシンはまだしも、バカラはいかにもヤバい気はします。横浜のかつての最大の目抜き通りだった、伊勢佐木町から1本だけ入った路地で、稲川会がバカラ賭博を開帳しています。私は、平日昼に、その路地にある、韓国料理屋に行ったことがあります。冷麺1300円の他に「クズ冷麺」という2000円のメニューがあり、珍しく奮発して注文しました。この店には、サングラスをした怪しい2人組がいて、「ゆうべのバカラは儲かったな」という話をしていましたが、私の顔を見て、「ゆうべの話は後にしようか」と口を閉ざしました。クズ冷麺なるものはおいしかったです。勘定のときに、「1300円です」と言われて、あれ2000円じゃなかったかなと思ったのですが、店員の女性が日本語が話せないようだったので、言われるまま1300円を払いました。私はめったなことでは動じませんが、この後、かつての目抜き通りの1本裏なのに、誰もいない路地で、突然背後から、おそらく、韓国・朝鮮語とおぼしき外国語を叫び女性に走って追いかけられる経験をしました。だいたい分かっていたので、店に戻ると、さっき、バカラの話をしていた2人組が、韓国・朝鮮語と日本語を同時翻訳してくれ、「クズ冷麺は2000円でした」とおびえる顔で私に説明し、私も分かっていたので、合計2000円分払って、それで済みました。いまだに、「クズ冷麺」の「クズ」がどういう意味かは知りません。
この伊勢佐木町の一つ裏の路地のバカラは、稲川会がやっているのですが、稲川会は負け組ヤクザです。本部は、東京都新宿区にありますが、その辺は、同じく新宿区に本部を置く住吉会や、極東会らの縄張りです。稲川会は歴史的経緯もあり、横浜にも進出していますが、戦後、横浜港の港湾荷役利権は、カタギが独占しましたので、稲川会は糊口凌ぎに、バカラを開帳しているにすぎません。表通りには、かつて、横浜松坂屋もあり、その前で人気の「ゆず」が歌う姿をNHK紅白歌合戦が生中継しましたが、横浜松坂屋は閉鎖してしまいました(この文脈で、稲川会と、他の固有名詞はまったく無関係)し、稲川会がパトロールしていた関内は官官接待の制限ですたれました。つまり、貿易港の管理という仕事から戦後締め出された、東京及び横浜では負け組、横須賀では勝ち組かもしれませんが、下級ヤクザの稲川会が万やむを得なくやっているのが、バカラだということです。
私が最も尊敬する人物である、私の父も、バブル期に、東京都豊島区のホテルで監禁され、サイコロ賭博を「やりませんか」と誘われましたが、トイレに行くと言って脱出したら、そのまま何も危険なことはありませんでした。しょせんは、ヤクザとか、社会のクズどもの吹き溜まりであり、我々カタギと別の世界です。
IRカジノ施設はあくまでも、経済的な負け組の起死回生の一発に過ぎません。そして、中央競馬及び公営4競技と違って、独立行政法人や地方自治体が経営する物でもありません。しょせんは負け組の吹き溜まりと認識したうえで、出島のようなところで、やる分には、まあ、いいのではないでしょうか。
いずれにせよ、審議不足のうえ、答弁もかなり混乱していました。
27年ぶり衆参単独過半数を実現した、7月10日の西日本の1人区の方々は、明治維新の勝ち組です。我々東日本は明治維新の負け組ですが、東日本とか、西日本とか関係なく、日本の民主政治が、世界の負け組にならないよう願いたいところです。まだ、カジノぐらいならまだマシというところでしょう。
この記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
(http://miyazakinobuyuki.net/)
[お知らせはじめ]
宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。
衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)
衆議院議案(衆議院ウェブサイト)
今国会情報(参議院ウェブサイト)
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
日本法令索引(国立国会図書館)
予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)
インターネット版官報
[お知らせおわり]
[当ブログ内記事から全文引用おわり]
おわり。
午後2時から野党国会対策委員長連絡会議「元IR担当副大臣」「元内閣委員長」秋元司容疑者逮捕で
3年前のIRカジノ施設理念法の強行採決時の内閣委員長で、その後、IR担当副大臣をつとめた、秋元司容疑者が、さきほど午前中に東京地検特捜部に収賄(しゅうわい、賄賂=わいろ=をうけとること)の疑いで逮捕され、塀の中で年を越す見通しとなりました。
国会閉会から16日で、仕事納めまで3日。しかし、衆議院本会議場裏の、「共同会派立国社・第十六控室」は連日野党ヒアリングを開いています。
「桜を見る会」「関西電力」「かんぽ・NHK」の野党ヒアリングについて、カジノ問題のチームも昨日初会合。
そのため、安住淳国対委員長が野国連、野党国対委員長連絡会議を開き、来月20日召集とみられる第201回通常国会に向けた取り組みを話し合うことになりました。
なお、私・宮崎信行は、重要な発信はこのブログを基本にすることにしており、今後の日程に関しても、ツイッターよりもブログで発信するのを柱にすえております。ですから、この記事を見て「その後はどうなったか」を知りたいと思われる読者の方もいらっしゃるかと思いますが、基本はその後に投稿した記事に続報が入っているとお考えいただきたいです。
以上です。
【訃報】村岡兼造・もと内閣官房長官
橋本龍太郎内閣では、梶山長官から、内閣官房長官をバトンタッチ。
私も1997年乃至1998年に、東京都目黒区の一戸建てのご自宅の軒先を訪ねて、取材をさせていただいたこともありました。官邸の記者会見場と、ほんのちょっとだけ雰囲気が違う自宅の普段着の夜の官房長官の表情というのも、私の政治ジャーナリストとしての血肉となっています。
報道では、都内のご自宅で亡くなったそうで、おそらくそこだと思います。
心から哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈りします。
午前10時から自民・立憲国対委員長会談
仕事納め(御用納め)前日ですが、衆議院内閣委員会の対応などが話し合われるとみられます。
「あおり運転罪」を定義「道路交通法改正案」と「自動車運転処罰法改正案」2020年通常国会に提出へ
[写真]警察庁(左奥)と法務省(右手前)、ことし2019年1月、宮崎信行撮影。
「あおり運転罪」が設けられることになり、「道路交通法改正案」(201閣法 号)を警察庁、「自動車運転処罰法改正案」(201閣法 号)を法務省が閣議に諮り、第201回通常国会に提出する見通しとなりました。
ただし、前年から「桜を見る会」「IRカジノ」疑惑が年をまたぐ内閣委員会や、唯一継続案件「外弁法改正案」が残る法務委員会のいずれかに付託されることが予想され、成立は令和2年2020年5月以降にずれ込むこともありそうです。
道路交通法はその第26条で「車両等は、同一の進路を進行している他の車両等の直後を進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない 」
自動車運転処罰法はその第2条で、「人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為 」
をそれぞれ、違法な行為として定義し、刑事罰を設けています。
しかし、直前に侵入してすぐに減速する行為を「あおり運転」として定義して、ともに罰則を設ける方向となりました。
今月、警察庁の方針が報道され、すぐに森まさこ法相が記者会見で来月に法制審議会に諮問することを自ら発表しました。警察庁と法務省刑事局のさやあてがあったのかもしれません。
以上です。
2020年7月からのレジ袋有料化は、省令改正で、容器包装リサイクル法の改正案提出は見送り
来年、令和2年2020年7月1日からレジ袋の有料化を義務付ける省令改正が今月されることになりました。当ブログはほぼ1年前の2018年12月24日付の記事で「容器包装リサイクル法改正案、第198回通常国会に提出へ」と報じました。が、国会審議や閣議決定がいらない、容器包装リサイクル法の施行令の改正で対応することになりました。
以上です。
急きょ、午前9時40分から安住淳国対委員長と森山裕国対委員長会談、カジノ審議で踏み込んだ回答か
昨日の時点では、明けた1月8日水曜日に衆参各々の内閣委員会の理事懇を開き、10日金曜日に国対委員長会談で年明けとの観測がありました。
1月4日までの拘置が認められた、前自民党の秋元司容疑者のカジノ疑惑で、捜査の広がりが報じられていることに、自民党国対内の危機感が増しているのかもしれません。仕事納めですが、永田町の大掃除は年をまたぎます。
国民民主党が仕事納め式
[写真]国民民主党仕事納め式で、平野博文幹事長のあいさつを聞く党職員、2019年12月27日、宮崎信行撮影。
国民民主党は令和元年の仕事納め式を、党本部で開きました。
国会議員の出席は平野博文幹事長だけでした。平野さんは来年に第49回衆院選が行わるとの見立てに基づき、「国民民主党が大きな力を果たしていくような年にしなければならない。一方で、野党の大きな固まりの結集に向け、いま協議をしているところだ」と語りました。
政局、暦とも余裕のある年末年始。きょう夕方から休みに入り、仕事始めは1月6日(月)。玉木雄一郎代表は1月4日(土)に伊勢神宮を参拝する予定で、立憲の枝野幸男代表も同日伊勢を参拝。枝野さんは5日(日)に出雲大社も参拝します。
[写真]平野博文国民民主党幹事長、2019年12月27日、東京都千代田区永田町で、宮崎信行撮影。
中途採用比率の公開を義務付け、労働施策総合推進法を改正する法案を2020年通常国会に提出 全世代型社会保障中間報告 2021年4月施行めざす
[写真]「逆さ厚労省」、日比谷公園の池に、その全身を逆さに映した厚生労働省の庁舎、ことし2019年12月4日、宮崎信行撮影。
「中途採用率」を計算してインターネットなどで公開することが301名以上の企業の「義務」になりそうです。けさの産経新聞1面トップの記事によると、施行は令和3年2021年4月1日の見通し。
政府は、令和2年2020年の第201回通常国会に、「労働施策総合推進法」を改正する法律案を出すことになりました。「全世代型社会保障検討会議」の中間報告に盛り込まれました。関心の高い「年金70歳繰り下げ選択肢」「厚生年金のパート月給拡大」などと一括した改正法律案になるとみられ、タイトルに「労働施策総合推進法」の名前は入れないとみられます。
政府の報告では、次のような比率も合わせて公表することができる、と例示しました。
「中高年層の中途採用・経験者採用比率」、
「正規雇用労働者のうち前職が非正規雇用労働者・無業者の中途採用・経験者採用比率」
「管理職の中途採用・経験者採用比率」
「役員の中途採用・経験者採用比率」
繰り返しますが、政府は「全世代型社会保障検討会」の中間報告を、今月2019年12月19日とりまとめました。最終報告は来年6月ですが、中間報告から法案を切り出して、通常国会に提出。
当ブログが2年前から繰り返し書いてきた以下の4本の記事はすべて、今回の中間報告をもとに提出される法案のことです。
2020年通常国会にも年金支給年齢70歳引き上げ法案、65歳、60歳と選択制の法案提出へ
この4本の記事はアクセス数が多く、関心が高いようです。党派やポジションに限らず、予習しておいた方がいいでしょう。政府は、2012年の民主党政権時代から、「人生前半の社会保障」という言葉を使いだし、保育を社会保障と位置づけました。保育、医療、年金、介護をひとまとめにし社会保障4分野と呼びました。政権交代後もこの路線は継続しており、厚労省から内閣官房に「一億総活躍推進室」「全世代型社会保障推進室」が移され、3歳時以降の保育・幼稚園の無償化が実現。この財源は3党合意にもとづく消費税率10%や、労働保険特別会計の積立金から充当されています。保育の無償化に続いて、今度は年金を「生涯もらわないという選択肢」を、ごくごく一部の高齢者に用意するのが、2020年通常国会に提出する法案の最大のねらいです。
この法案が次の国会の最大のテーマとなりそうですが、与党国対は「対決法案にはならない」と予防線を発信しています。
以上です。
2019年から2020年にかけて 感謝のことば
[写真]宮崎信行、両陛下パレード終了直後に発生した「国会裏の歩行者天国」で。
●大晦日の振り返りでなく、年を越してもよろしくお願いします。
例年、大晦日に一年を振り返ってきました。45歳となり、自分の境遇や影響力を考えると、2019年から2020年にまたいで、引き続き、よろしくお願いします、と。
●人生最大の胸突き八丁の峠を越す。
私権を享有した日から「創業オーナー社長の次男」という立場しか経験していない私が、きょねん、逆に、自分一人が社長に。人生最大の胸突き八丁となった2019年ですがフィニッシュ。新生党時代からの友人から「年齢によって性格が変わってきて、20歳の頃は温和だったのに、45歳の今は厳しくなり、銀行と税金の話しかしない人になっている」と評されました。「まあ、それだけここ数年、艱難辛苦があったから」と、事情を知ってくれている人は分かってくれている。
●地方議員の高額議員報酬・期末手当の前におかしくなる親たち。
地方議会。「毎月5日が給料日」の自治体がある。ほとんど地方議員や一般職地方公務員は知らないでしょう。他の方のお導きをを支持するかたちで、友人を日本一給料が高い市議会の最も定数が大きい選挙区で好成績で押し上げることができました。名前も知らない多様な仲間が、唯一絶対の普遍的価値の達成に邁進して成し遂げました。私は、市議員報酬(及び費用弁償)条例、市政務活動費条例、期末手当の計算式が書き込まれた市条例を調べ上げてました。年間30回の本会議・委員会に出るだけで、月給平均190万円を市役所から48カ月振り込まれる。5日が給料日という珍自治体では、ゴールデンウィークはかなり繰り上がります。統一選後、一度も本会議委員会が開かれていないのに150万円もらえることになります。今日あたり出たなあ、うらやましいなあ、と思っていた頃に、議員との間に扶養関係があるのかどうか分からない日教組構成員である親から、親子間の根回しがないとみられる、本音を隠した白々しいお礼状が唐突にきました。おそらく1カ月分を私が融資していたことを後から知ったのでしょうが、私は48カ月分をもらえません。この噛み合わないやりとり。こういう地方議員の高報酬に端緒を発した噛み合わないやりとりが相次いだためにやる気を失い、参院選のさいちゅうに、国会傍聴ブログの中断を発表することになりました。
この1年間、長野市の本家と東京の分家を行き来するなかで、父の青年期に関するエピソードをたくさん仕入れました。当時は地元の地域金融機関に過ぎなかった「八十二銀行」が村立国民学校の毎月の給料日に現金を持ってきて、収入役が配っていた。祖父が1941年に収入役となり、父が1942年に小学校1年生に。教員たちは父を特別扱いした。このことから、父は教員、公職、農業に反発して石垣から投石するような不良少年に。高校を出るやいなや上京し、工業をお客様とする商業に身を投じ、独立開業、84歳で天寿を全うーーというシンプルな人生でした。私は小6で校旗の掲揚をめぐって教員を挑発して教室の壁に体ごと投げつけられ世論が動揺。「暴力教師」のレッテルを張られた彼は、私が小1小2担任だった既婚女性教員との不倫と合わせ技で別々の学校に転勤させられ、し都教委を早期退職しました。私は小5のときに、集団登校班で小4の元暴力団員娘をかくまう役割をしていました。私は母から命令だと思っていたのですが、最近母に確認すると警視庁からの直接の要請だったそうです。小学校が対応できないことに手をこまねいた警視庁が防犯協力会員である私たちに直接要請してきたようです。こういった1941年以降の経緯もあり、私は日教組構成員とは話が合わないので、選挙事務所で会話が発生しないようつとめてきたのですが、唐突なお礼状で短絡してしまいました。候補者の当選という唯一絶対の普遍的な目標に向けて、選管に告示された限られた時間で、さまざまな出自を持つ運動員が黙々と運動するのが、多様性の尊重である。日教組構成員の方は、私に話しかけないでいただきたい。
もちろん、父の遺産と事業をすべて継承して、生前の父と唯一対立してた「貸店舗業開業」に向けて1周忌以降邁進してきたので、毎日の国会傍聴取材を中断したかったのは前々からですが、まあこういうことになりました。
●霞が関の国会日程混乱を私が謝罪
7月から日程を読めていたはずの、10月の参議院予算委員会の基本的質疑の直前に台風19号があり、永田町と霞が関が混乱しました。霞が関勤務のキャリアの方とそのご家族のみなさまに、お見舞い申し上げますとともに、お詫びします。このブログは当初は政権交代選挙をめざす民主党系や、マスコミ関係者の情報共有の色彩が強かったのが、やがて、永田町と霞が関の日程間の橋渡しという社会的役目を帯びてきました。
●政治ジャーナリスト国会ウォッチャーとして今後もがんばります。
この永田町と霞が関の橋渡しという社会的役目というのを、今後の政治ジャーナリスト活動では、意識を強めていきたい。
2019年は、1月から12月まで、永田町取材を続け、その写真を見ると、ほれぼれするほど、大御所の写真ばかりです。しかし、議員会館を周ることはありませんでした。
より大事なアウトプットでは、まとまった原稿を書かず、大手雑誌、インターネットテレビでの露出はありましたが減少傾向で、地上波テレビは収録後、放送直前になぜかカットされてしまいました。自分が持つ有料媒体は廃業しました。
2020年にかけ、私は政治ジャーナリストとして明るい見通しを持っており、自媒体の強化と、多媒体での執筆を旺盛にします。営業にも行きます。取材活動でも国会を大事にしたていねいな取材を再強化していきます。
NHKがインターネット常時同時配信を始めます。望むところです。きょう大晦日の朝日新聞が32ページ、読売新聞が30ページと薄くなっていますが、紙媒体との連携や協調も視野に入れていきます。2020年はメディアコンサルタントの方々と有償無償でいろいろとお話ししたいです。
健康面は常時メディカルチェックを受けており、「2020年は皮下脂肪を減らすために水泳をしましょう」というのが年末の認識であり、今の活動には全く問題のない状態に回復しています。元気溌剌です。裁判は年を越しましたが、2月14日の判決を待つ、という仕事しかありません。
●2020年も岡田克也さんへのご忠誠をお誓い申し上げます。
そして、2020年も引き続き、任意政治団体「無所属フォーラム」代表の岡田克也衆議院議員への完全なるご忠誠をお誓い申し上げます。
2020年は、政策担当秘書の衆議院総支部長転出にともない、十数年ぶりに、ホワイト企業・岡田事務所の体制が変わります。政策担当秘書1人の入れ替わりとはいえ、岡田さんが若き野党党首として国政に名を知られるようになってから、初めての体制変化となります。どちらが感謝し、どちらが期待される立場かは別として、私もしっかり目を光らせながら、全面協力していきます。徳川家康が生涯、織田信長を裏切らなかった。清州同盟をイメージしていただければ、分かりやすいでしょう。
とにもかくにも、ずいぶん良い年越しとなりました。感謝します。
「航空宇宙自衛隊」に改称する自衛隊法・防衛省設置法改正案を2020年秋以降の国会に提出へ
[写真]防衛省、東京都新宿区、きょねん2019年、宮崎信行撮影。
3つの自衛隊のうち「航空自衛隊」を「航空宇宙自衛隊」に改称するための、自衛隊法や防衛省設置法の改正案が、今秋2020年以降の国会に提出される方針が固まったようです、読売新聞がきょうの1面トップで報じました。
航空宇宙自衛隊への改称を、安倍晋三(自民党)内閣は、再来年春までには実現したいようです。
2014年7月1日の「国の存立を全うし切れ目のない安全保障法制のための憲法解釈の再整理」以降に防衛審議官のもとで本格化した、日米防衛協力のための指針いわゆるガイドラインに、日米の軍事協力で新しく「宇宙分野」が加わりました(当ブログ内関連記事 ◎日米防衛協力のための指針(ガイドライン)中間報告発表、「グローバルな同盟」へ「自衛隊の活動を拡大」)。
とはいえ、世界に「空軍」ではなく「航空宇宙軍」と名乗っている実力組織はどれほどあるのでしょうか。
まだ仕事始め前。仕事納め当日は、内閣が海上自衛隊の中東(アラビア海北部含む)への調査・研究での派遣を決めたばかりで、政府はまだ何も説明していない状況です。職業自衛官の家族も心配しているのではないでしょうか。
以上です。
[訃報]三宅雪子元衆議院議員、享年54 2009年初当選政権交代チルドレンで苦労された人の中では初の物故者
三宅雪子さんが亡くなったと報じられました。
年末から年始にかけて亡くなったとみられ、享年54。
心より哀悼の意を表し、また、ご冥福をお祈りいたします。
2009年8月の選挙で初当選した政権交代チルドレン140数名。苦労されたうえで命を落とされたのは、三宅さんが初めてかと思います。
最近、三宅さんの自宅を訪れたことがある人物によると、医師の処方により得たとみられる向精神薬らしき錠剤をお茶菓子のようにポリポリとかじる奇行を見かけたそうです。
テレビ局同僚の夫とは同居しているとみられますが、お母さんを亡くされた後に同居していた障害がある弟さんは他の施設に入居していたのではないか、との情報にも、私は接していました。
三宅さんは、衆議院内閣委員会での「転倒」や自宅マンションからの「転落」などがありました。転落により、腰に特殊な金属製の医療器具が入り、かなりいたかったようです。
三宅さんと同じ県連所属の同期当選の元議員からは「宮崎さん、2009年組の面倒を見てやってくださいよ」と言われたこともありますが、限界があります。
多くは政界復帰が絶望的となってしまいました。会社員に転職した人のなかでも、議員経験がいかせず、社長に期待された営業部からバックオフィスに異動した人もいます。
三宅さんに関しては、当選直後から、かなり異質な面がみられ、小沢一郎さんの系列でも系列内だという意識は薄かったのかもしれません。
三宅さんは、民主党、国民の生活が第一の両党を離党したままの状態ですので、警察当局によって発表される情報が最も有力視されることかと考えます。
格差を感じる季節である年末年始ですが、官房長官の孫、大使の子、バブル期からの地上波テレビ局社員の三宅さん。54歳ですから、十分に生き切ったと確信したのだろう、と私は認識しています。
以上です。
午前11時から、枝野・玉木会談、午後3時から衆参両院の議院運営委員会
きょう、令和2年2020年1月10日(金)の午前11時から、枝野幸男・立憲代表と、玉木雄一郎国民民主党代表の党首会談が開かれることが決まりました。今朝、発表されました。
また、午後3時からは、衆参両院の各々、議院運営委員会理事会を開催。菅義偉・内閣官房長官が陪席して、1月20日(月)召集を正式に伝達する見通し。
以上です。
【今週の国会】IRカジノ担当の政務三役の面談記録提出を要求、田村智子さんら野党内閣委理事、20日(月)第201回通常国会召集が伝達される
令和2年の仕事始めの週が終わりました。
●IRカジノ追及からスタートか、20日召集
IRカジノをめぐって、秋元司・元内閣府IR担当副大臣が法務省の東京拘置所で年越し。野党は歴代政務三役の出張・面談記録の提出を要求。国会は再来週2020年1月20日(月)に召集されることが閣議決定されました。
【衆議院内閣委員会理事懇談会 3日前令和2年2020年1月8日(水)】
IRカジノ施設の国内候補地を増やしてほしいとの、中国インターネット富くじ「500ドットコム」が秋元司さんに、前回の解散直後に現金200万円を渡したとされる疑惑。特捜部は細田派「清和会」を捜査しないとの半世紀にわたる「清和会タブー」に反して白須賀貴樹さんの関係先も資料を差し押さえられました。IRカジノ議連の会長は、細田博之・清和研究会会長。
この日の理事懇談会は、先の国会の閉会にあたり、自民・立憲国対委員長会談で、閉会中審査のかわりとして自民からボールが投げられたものです。
●IR歴代政務三役の面談記録・出張記録の提出を要求
立憲民主党のツイッターによると、東京地検特捜部が捜査中ということで、役所からの説明はほぼゼロ回答。野党理事は面談記録と出張記録を、20日の通常国会に提出することを要求しました。
【参議院内閣委員会理事懇談会 上述と同日】
衆側と同日に理事懇談会が開かれました。
野党側筆頭理事は杉尾秀哉さん、次席理事が矢田わか子さん。オブザーバー理事(オブ理事)として、先の国会で「桜を見る会」の端緒を開き名を馳せた、共産党の田村智子さんも同席しています。
だいたい衆側と同じ内容だったようです。
【衆議院総務委員会理事懇談会 上述と同日】
社長らが更迭されたかんぽ生命の不祥事と、昨年末の総務事務次官(旧郵政省採用)の更迭について。参議院側は開催されなかったようです。
【衆議院議院運営委員会理事会 10日(金)】
【参議院議院運営委員会理事会 同日】
第201回通常国会が、再来週、20日(月)に召集されることが官房長官から伝達されました。同日朝の閣議で決まっていました。召集詔書は、新しく即位した天皇陛下、徳仁さまが署名し、安倍晋三首相が副署しました。首相は来週は中東3か国外遊の予定。
参側の理事会では、永年在職表彰についても合意。次回は16日(木)午後1時半から理事会を開くことも決定しました。
●自衛隊中東派遣
きのう10日に、河野太郎防衛大臣が、海上自衛隊の中東派遣(ペルシャ湾・ホルムズ海峡には入らず、その沖のアラビア海北部まで)を命令しました。通常国会中になにもおこならないことを祈ります。
来週17日(金)に衆議院安全保障委員会などの閉会中審査など。
●イオン23年間で企業規模7倍に
イオンが23年ぶりに社長交代。2020年3月1日付で岡田元也さんが代表権のある会長に就任することが昨日発表されました。岡田元也さんの子、岡田尚也さんという方もイオン入りしているそうです。当ブログへの関連記事の検索が増えました。新聞記事検索では、岡田元也社長が就任した当時、ジャスコの売上高は1・2兆円。現在は8・5兆円なので、23年間で7倍大きい会社にしました。1998年当時はダイエーが2・4兆円、マイカルが1・1兆円。ヤオハン、マックスバリュを勘案しても、イオン自体はかなり成長したことになります。23年前は「大手6社」という表現があり、イトーヨーカ堂・西友・ユニーを含めて大手6社全体で8兆円。なので、岡田社長は名目換算で流通業界全体のパイも大きくしたことになるようです。オーナーだから必死ですよね。
●法務省大臣官房
年末年始を通じた取材の電話に、審議官級・課長級が答えてくれません。来週も取材を続けます。
以上です。
「同じ民族が同じ言語で一つの王朝」麻生太郎財務大臣発言、来週月曜日の第201回通常国会冒頭から波乱へ
[写真]麻生太郎さん、3年前の2017年7月、東京・港区「ホテルオークラ」で、宮崎信行撮影。
通常国会召集を1週間後にひかえて首相は中東訪問中。副総理が地元で暴言です。
西日本新聞によると、麻生太郎副総理・財務大臣(兼)金融担当大臣は、きょう令和2年2020年1月13日(月・祝)、福岡県直方市での国政報告会で、「2千年の長きにわたって、一つの民族、一つの王朝が続いている国はここしかない」と発言した、と報じられました。同日の福岡県飯塚市での国政報告会でも「2千年にわたって同じ民族が、同じ言語で、同じ一つの王朝を保ち続けている国など世界中に日本しかない」と語りました。
朝鮮半島にゆかりがある特別永住者、アイヌ、旧琉球王朝を除外した発言。
政府は、来週月曜日に補正予算案などを提出するはこび。安住淳国対委員長が率いる野党最大会派の反発はひっしで、第201回通常国会が冒頭から荒れる見通しとなりました。
以上です。
IRカジノ抱き合わせの「ギャンブル依存症対策基本議員立法」基本計画策定は愛媛県1件のみ
仏作って魂入れずとまでは言いませんが、やはり方便に過ぎなかったのでしょうか。
おととしの通常国会で、「IRカジノ実施法」の参議院本会議での審議入りに先立ち成立した議員立法「ギャンブル等依存症対策基本法」(関連記事)。結党直後の国民民主党の女性議員が附帯決議を朗読しているところを、他の野党の女性議員から「なぜ採決に応じた」と罵声を浴びせらるという異常な映像になりました。私は一貫して、附帯決議をつけず採決に抵抗すべきだと主張してきました。
この法律ですが、やはり附帯決議は意味がないばかりか、本則の規定もあまり実施されていないことが分かりました。
昨年12月29日付の東京新聞は1面トップで、「対策推進計画策定1県のみ IR誘致にらむ5都府県まだ」と報じました。
議員立法本則にもとづく「愛媛県ギャンブル等依存症対策推進計画 」が昨年4月に、中村時広知事の顔写真入りで発表されています。しかし他の県はつくっていないそうです。
IRカジノ施設実施法を成立させるための抱き合わせだった議員立法には、良い点もあり、「ぱちんこ」は遊戯であるが、ギャンブル等でもある、と法律で初めて定義されました。警察庁は消極的だったとみられますが、厚生労働省は病気として治療の対象にしたい、という積極的な思惑があったようです。
しかし、議員立法が県に実施計画を策定させるようつとめさせる規定は、県のオーバーワークを生み、法律通りに策定されない現状が肯定されつつあります(先の臨時国会の記事参照)。
そんななか、IRカジノ施設への参入をねらう中国企業「500ドットコム」から裏金を受け取ったとして、自民党のIR担当副大臣だった秋元司さんが逮捕され、年を越し、近く再逮捕の観測。第201回通常国会召集の時点で、東京拘置所に収監されたままとなりそうです。東京地検特捜部は「清和会」タブーをやぶって、清和会所属の議員の事務所を令状で捜索したり、複数議員から任意で話を聞いているようです。
第201回通常国会は「IRカジノ」「桜を見る会」「自衛隊中東派遣」の3点セットで予算委員会がスタートする公算。統治構造が流動化する中で、県実施計画、議員立法、附帯決議のあり方も見直すべきです。
以上です。
【今日の国会の動き】河井前法相夫妻の政倫審での説明を要求
[写真]内閣府と首相官邸、きょねん2019年12月、宮崎信行撮影。
第201回通常国会は来週月曜日召集されます。私は元気なんですが、他の仕事で外出しづらいのと、リベラル議員の親子そろってのだらしなさに、やる気を失ってしまい、取材活動は続けていますが、停滞気味です。でも、このブログはしっかり更新します。
【衆議院議院運営委員会 令和2年2020年1月16日(木)】
理事会に次いで、委員会も開かれました。
広島地検が強制捜査に乗り出した、河井克行前法相・河井あんり参議院議員夫妻の前夜の記者会見は不十分だと野党が指摘。本来は、疑いをかけられた議員が自らの意思で濡れ衣を晴らすために設けられた、政治倫理審査会での弁明を働きかけました。通例では、「提出予定法律案等件名・要旨調べ」が配布されたと思いますが、筆者はまだ入手できていません。院の予算についても話し合われたと思います。
【参議院議院運営委員会理事会 同日】
理事会が開かれました。
【参議院予算委員会理事懇談会 同日】
理事懇で、内閣府が、きょねん提出した資料の中に部署名を消していたものがあったと謝罪しました。
【あすの日程】
あす17日(金)衆議院安全保障委員会と参議院外交防衛委員会が各々、閉会中審査。防衛大臣と外務大臣から自衛隊の中東派遣に関する政府報告を5分程度聴取。それに対する各党質問が、衆は3時間コース、参は2時間コース。参は小西洋之さんも登場。
以上です。
【2020/1/17】閉会中審査で河野太郎防衛相「法律的にどうかはいろいろ聞いてみたい」
[写真]河野太郎防衛相、某年某月某日、某所で、宮崎信行撮影。
週明け月曜日から150日間の通常国会が始まります。
きょうは、衆参議運のほか、安保・外防委で、昨年の仕事納め当日に決定した、中東への自衛隊派遣について政府報告と質疑が、閉会中審査として行われました。
【衆議院安全保障委員会 きょう令和2年2020年1月17日(金)】
政府報告が、河野太郎防衛大臣と茂木敏充外務大臣から各々ありました。
野党の質問では、防衛省設置法第4条の「調査・研究」にもとづく派遣について異論が出ました。「自衛隊法制は、やっていいことしか書いていないポジティブリストだ」とし「調査・研究は戦史研究の根拠であり、漠然としたものでなんでもやっていいわけではない」と防衛相に迫りました。河野太郎防衛相は「調査・研究は戦史に限ったものではない」と反論し「少し法律的にどうなのかというのはいろいろな人の話を聞いてみたい」と語りました。
防衛省が所管する法律は自衛隊法と防衛省設置法だけで、武力攻撃事態対処法、重要影響事態法、国際平和共同対処法などは内閣官房・内閣府との共管だと思います。さらに日米安全保障条約や日米物品役務相互流通協定もあり、自衛隊関連法制が複雑になっていることがうかがわれます。防衛官僚いわゆる内局背広組も何が何だか分からなくなっているかもしれません。こういう面からも、一連の安倍晋三内閣の分かりにくい束ね改正法案の手法は、民主主義を空洞化する危険性がひそんでいる、と私はかねがね思っていました。
【参議院外交防衛委員会 同日】
上述の「自衛隊中東派遣」に関する政府報告とそれに対する質疑がありました。
【衆議院議院運営委員会 同日】
【参議院議院運営委員会 同日】
衆・議運委は理事会で、来週月曜日の本会議を午後1時からセットしました。
参では、理事会だけでなく委員会も開かれました。
【今後の日程】
来週は月曜日から、政府4演説と衆参本会議での代表質問が始まります。まずは、(1)桜を見る会(2)自衛隊中東派遣(3)IRカジノーーの3つ。役所としては内閣府が忙しくなりそうです。
【閣議 同日】
小泉進次郎環境大臣が長男誕生に立ち合い、それから閣議に駆けつけました。
更新ペースにかかわらず、昨日も訪問者1000IP超えました。よろしくおねがいします。以上です。
郵便法改正案は提出しない、高市早苗総務大臣明言、郵便配達週休2日制の実現は見通し立たず
[写真]高市早苗総務大臣、きょねん2019年の自民党大会会場付近で、宮崎信行撮影。
高市早苗総務大臣は、きのう17日の閣議後定例記者会見で、「このような状況の中ですので、郵便法改正案につきましては、通常国会への提出は見送らせていただきます。」と断言。週明け月曜日から始まる第201回通常国会への提出が見送られました。
働き方改革のために、郵便配達を週6日から、週5日にする改正構想。2年前の9月に構想が報じられましたが(当ブログ内記事)、きょねんの通常国会は「NHKインターネット配信」「ケータイ電話自称4割値下げ」が優先されました。高市大臣はことしも見送る理由について次のように語りました。但し、私の取材では、新聞社各社が週休2日になると、郵送配達地区で、月曜日に3日分届けなければならなくなるため、圧力をかけている、ことも大きな要因だと考えます。
「 日本郵政グループを巡りましては、昨年12月27日、日本郵政及び日本郵便に対しまして、かんぽ生命の不適正募集事案に関する行政処分を行ったところでございます。
まずは業務改善に専念していただくと共に、不利益を被られた顧客の皆様への対応に万全を期していただきたいと考えております。
更に今後は、当分の間、四半期毎の報告を精査していく必要があると考えております。
このような状況の中ですので、郵便法改正案につきましては、通常国会への提出は見送らせていただきます。」
上のカギかっこは、高市大臣の発言。首相の信任の厚さから再登板した高市総務大臣は「NHKプラス」(NHK地上波のインターネット常時同時配信と見逃し1週間録画配信)のスタートが当初よりも4か月前後遅れたり、総務事務次官が更迭されるなど、旧郵政系について厳しいリーダーシップをとっています。
この記事は以上です。