マイクロチップ埋め付け義務化の改正動物愛護法が成立。津村啓介さんが、自衛隊に誤射の疑惑の解明に必要な日航123便の相模湾に沈む部品のサルベージ(引き上げ)はわずか数千万円でできることを明るみに。日本国憲法第8条にもとづく、ご即位にともなう陛下への贈与に関する国会の議決という案件が委員会を全会一致で通過しました。
【参議院本会議 令和元年2019年6月12日(水)】
「北朝鮮経済制裁のための特定船舶入港禁止措置の承諾」は投票総数225、賛成225、反対0の全会一致で承諾され、両院からお墨付きを得ました。
「棚田地域振興法」(198衆法17号)は、投票総数228、賛成228、反対0の全会一致で可決し、成立しました。来年度予算案で反映か。
「改正動物愛護法」(198衆法14号)は投票総数227、賛成227、反対0の全会一致で可決し、成立しました。改正法の成立により、現行法に次の条文が挿入されます。
(マイクロチップの装着)
第三十九条の二 犬猫等販売業者は、犬又は猫を取得したときは、環境省令で定めるところにより、当該犬又は猫を取得した日(生後九十日以内の犬又は猫を取得した場合にあつては、生後九十日を経過した日)から三十日を経過する日(その日までに当該犬又は猫の譲渡しをする場合にあつては、その譲渡しの日)までに、当該犬又は猫にマイクロチップ(犬又は猫の所有者に関する情報及び犬又は猫の個体の識別のための情報の適正な管理及び伝達に必要な機器であつて識別番号(個々の機器を識別するために割り当てられる番号をいう。以下同じ。)が電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によつて認識することができない方法をいう。)により記録されたもののうち、環境省令で定める基準に適合するものをいう。以下同じ。)を装着しなければならない。
ということで、義務化されます。
本会議に戻って、「改正浄化槽法」(198衆法16号)は投票総数225、賛成221、反対14の賛成多数で可決し、成立しました。
「改正子どもの貧困対策法」(198衆法13号)は投票総数227、賛成227、反対0の全会一致で可決し、成立しました。
なお「衆法」とは、衆議院議員が提出した議員立法のことです。
【衆議院内閣委員会 同日】
菅義偉・内閣官房長官が「日本国憲法第8条の規定による議決案」を趣旨説明。質疑、討論はなし。採決の結果が全会一致で議決すべきだと決まりました。菅さんの趣旨説明を聞いても「即位の礼を迎える」とし、「1年間600万円に達するまでは、皇室経済法により国会の議決は必要としない」と説明しました。そして、即位の礼までの間に、内閣の定める範囲内で贈与を受けられる、ということのようです。でも、この具体的な贈与について説明がなく。私がこのブログを書いていて、午後10時過ぎても、ハテナマークのまま書いていることは、おこまがしいですが、数年以上ぶりだと考えます。本会議上程までもう少し調べてみます。
【衆議院国土交通委員会 同日】
前回、野党議員である津村啓介さんの質問に、外務副大臣や国土交通大臣が答弁できず、流会になりました。今の議会構成では極めて異例。
立て直して、質疑がありました。津村さんは、数年前にテレビ朝日が情報開示請求にもとづき、相模湾海中で、撮影に成功した、日航123便の尾翼部分の部品「APU」のサルベージ(引き上げ)を要求。大臣は「数千万円」と予算を見積もりました。津村さんは言及しませんでしたが、自衛隊のミサイルによる誤射を意味するオレンジの塗料が付着しているのではないかとの「疑惑」があります。大臣は「運輸安全委員会が決めることだ」としましたが、ぜひ引き上げて、「オレンジの塗料は付着していない」と証明すべきだと考えます。
外務副大臣は前回の混乱の謝罪と、日米合同委員会の航空交通管制合意の全文は、いまだにホームページなどで国民に公表されたことがないことを明かしました。つまり、戦後日本の国会は、憲法も、日米安保条約・地位協定も、日米合同委員会の決定も、ほとんど審議していなかったことになります。昨今では、予算書、閣議決定、特区をほとんど国会は関与できていませんが、国会の空洞化は戦後すぐに始まっていたともいえるかもしれません。
議題は、「航空法及び運輸安全委員会設置法を改正する法律案」(198閣法43号参先議)でした。共産反対、自民・公明などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【衆議院経済産業委員会 同日】
一般質疑。
今国会情報(参議院事務局) style="font-size: small;">各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)>インターネット版官報[お知らせおわり]
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