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Channel: 宮崎信行の国会傍聴記
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【きょう5/17国会】岡田克也さん「なんで立憲の1期生は平日も国会にいるの?」との懸念の中、修正案の提出が相次ぐ、成年後見人の権利の制限適正化法案は3国会越しの衆議院委員会通過

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 終盤国会ははや閉幕モード。

 毎週金曜日は、立憲民主党・無所属フォーラムの岡田克也さんが定例懇談会を開いていましたが、今週はきのう開催。「選挙が近そうなので、毎週、金曜日は地元で活動したい」ということになり、定例は木曜日になりました。岡田さんは、「立憲の1年生は、平日なんで東京にいるんだ」と語り、衆議院1期生が平日の途中に地元に帰っているそぶりがないことを嘆き、会議が多すぎるとの認識を示しました。

 私も父の自宅介護が半年前に終わりましたので、安全圏から安全圏へと移動する日々を少しずつ変化させ、金曜日、月曜日などはどんどん外出したいと考えます。きょうは、横浜市会の本会議傍聴に行きました。友人が新人として出ましたので、自民党系のオッサン議員がいじめをすることが向こう4年間以上に仮にあれば、大きい、訳知りの、発信力のある人が多摩川を越えてかけつけるかもしれない、というプレゼンスを示しました。あんまりそういう議員はいなそうな気配で杞憂になりそうです。まあ議員はみんな独立した大人ですから。会期決定、議長、副議長、監査委員などの選挙が41分ほどで終わりました。まあそんなもんでしょう。私は地方議会のことは混同を避けるため、絶対に書かない考えですが、違うものをみてリフレッシュしました。

【参議院本会議 令和元年2019年5月17日(金)】

 まず、「中小企業強靭化法改正案」(198閣法26号)が趣旨説明されました。いずれにせよ、個別の法律案による減税措置はなるべくやめた方がいいでしょう。

 採決。

 「198条約3号」は、投票総数226、賛成226、反対の0の全会一致で両院承認されました。

 「表題部所有者不明土地の登記及び管理適正化法」(198閣法30号)は投票総数227、賛成227、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「改正道路運送車両法」(198閣法39号)は投票総数228、賛成228、反対0の全会一致で可決し、成立しました。特区法案の難航により自動運転の内容が一部にこちらに入っているんだろうと考えます。私は特区法案は大反対ですが、自動運転の試験ゾーンの新設は大賛成です。

 「改正ドローン規制法」(198閣法34号)は、投票総数226、賛成182、反対44で可決し、成立しました。

 「改正金融早期健全化法」(198閣法16号)は投票総数227、賛成169、反対58の賛成多数で可決し、成立しました。江田憲司・衆議院議員が指摘した、預金保険機構の溜まり金(初めから国の税金歳出分)1・1兆円のうち0・8兆円を召し上げて今年度の対策に使う法律。会計検査院も、預保機構に対して、このお金の返金を求めていました。

 「改正学校経営法」(198閣法22号)は、投票総数227、賛成183、反対44で可決し、成立しました。複数の国立大学を1法人が経営することが可能になりました。

 「改正農地バンク法」(198閣法23号)が投票総数227、賛成156、反対71の賛成多数で可決し、成立しました。野党各党が反対討論しました。小刻みな改正が続くとはいえ、農地改革には一定の成果が出ているとされ、十数年以上、野党が有利だった農業票が多少変化してくることがあるかも。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「成年被後見人の権利の制限に係る措置の適正化を図るための関係法律を整備する法律案」(196閣法56号)が議了。維新の浦野靖人さんらが「なぜ3国会もかかったのか」と審議の遅れを批判しました。この法律案は、もともと賛同が多かったものの、9大臣が出席する渋滞のための、政府提出法案で唯一審議未了で今国会に継続していました。


 採決では、自民党の平将明さんが修正案を提出。法律案の中の建設業法などの規定が一部既に時期を過ぎているとして、施行日を修正しました。全会一致で「修正議決すべきだ」との審査結果がまとまりました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「特別養子縁組推進のための民法改正案」(198閣法51号)の質疑があり、次回も続きます。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 「資金決済法改正案」(198閣法49号)は共産反対、自民・公明・立憲・国民賛成多数で可決すべきだと決まりました。採決に先立ち、国民民主党が修正案を提出。野党各党が賛同しましたが否決されました。こういう修正案も、各党の政務調査会などでの手続きが必要です。上述の岡田さんの指摘もあり、そろそろ戦闘モードに切り替える時期だとの指摘もありそうです。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「児童虐待防止法及び児童福祉法改正案」(198閣法55号)と「それに対する対案」(198衆法7号)。対案では、夫婦DVが児童虐待につながっているとの統計にもとづき、早め早めの対応をうながす内容となっているようです。来週も審議が続きます。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 一般質疑のみ。独占禁止法改正案はまだ審議入りしていません。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「建設業法など改正案」(198閣法52号)の趣旨説明だけがありました。働き方改革の条項も。

【衆議院環境委員会 同日】

 「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律案」(198閣法56号)。

 きょうは、まず、元環境副大臣の立憲、生方幸夫さんが修正案を提出。質疑の後、採決。生方さんの修正案は否決。そして、政府原案は生方さんを含めた全員による全会一致で可決すべきだと決まりました。なんの修正案なんだ、という気がします。

【衆議院拉致問題特別委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院憲法審査会 同日】

 幹事懇談会をセット。

【参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 同日】

 菅義偉・拉致問題担当相による所信表明。 菅さんは今月上旬に、訪米も実現させました。訪米の成果を演説で強調し、「安倍総理も私も」機会があると考えている、と強調しました。

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(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019


【5/20国会】菅義偉・官房長官の「訪米」「不信任案提出が解散の大義」など参議院行政監視委員会で問われる

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 自民党の地方議員が、第19回統一地方選での、立憲民主党の躍進に驚いているようです。Kが頭文字の複数の政党は、当選率なるものを出します。一方、自民党地方議員は、知っている立憲の現職が票を伸ばしたか、減らしたかを意識するので、立憲ブームに気付いているようです。統計はおもしろいですね。

[追記 20時45分]

 初投稿から2時間半、こともあろうに、岡田克也委員が出席した、衆議院決算行政監視委員会を書き漏らしていました。大失態。来週の今ごろ、私はこの世にいないかもしれません。

【衆議院決算行政監視委員会 令和元年2019年5月20日(月)】

 「予備費使用総調書、平成29年度のその1」「同、その2」を審議。採決の結果、共産反対、自民・公明・立憲・国民の賛成で承諾すべきだと決まりました。あすの本会議で通過し、参議院に送付。

 岡田克也委員は、三重県内の街頭演説を切り上げて上京しました。
 
[追記終わり]

【衆議院情報監視審査会 令和元年2019年5月20日(月)】

 一般質疑があり、現代史の観点から特定秘密文書の在り方が論じられました。会長は、浜田靖一元防衛大臣がつとめています。

【参議院決算委員会 同日】

 「平成29年度決算」は省庁別審査の5日目。外務省、防衛省など。

【衆議院行政監視委員会 同日】

 一般質疑。

 菅義偉・内閣官房長官が訪米の成果や、先週末の「野党が内閣不信任決議案を提出すれば、そのことが解散の大義になる」(2005年郵政解散など)と発言したことについて、問われました。担当相である、拉致、沖縄基地負担軽減では苦しい答弁に感じるところもありました。

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(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019

【5/21国会】「成年後見」「国有林野」衆議院本会議通過で、解散可能体制ほぼ整う

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[写真]国会の中庭(注・前庭ではない)おととい2017年6月、国会の承諾を得て、宮崎信行が撮影。

 与野党とも対決モードゼロ。「児童虐待」はありますが、「成年後見」「国有林野」が衆議院通過。法案処理としては、あす解散しても、正直問題無い状況。

【衆議院本会議 令和元年2019年5月21日(火)】

 数少ない対決法案が上がり(委員長から審査結果を本会議に上程され)ました。「国有林野管理経営法改正案」(198閣法31号)。採決の結果、立憲・国民・共産が反対し、自民・公明が賛成し、可決しました。参議院に送付。たしかに、外資売り渡しの意向は透けて見えます。

 「成年被後見人の権利の制限の適正化のための一括改正法案」(196閣法56号)が、全会一致で修正議決(可決)しました。提出から2国会継続審査となりましたが、採決は全会一致でした。基本的には、今国会で参議院で審議完了して成立してほしいところです。修正は技術的なものです。

「フロン排出抑制法改正案」(198閣法56号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「資金決済法などの一括改正法案」(198閣法49号)は共産反対、自民・公明・立憲・国民の賛成多数で可決し、参議院に送られました。

 「予備費使用総調書平成29年度その1」「同その2」は別々に採決され、各々、起立多数で承諾され、参議院に送られました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

「児童虐待防止法改正案」(198閣法55号)と「それに対する対案」(198衆法7号)。自民党国対は、修正ではなく、附帯決議に格落ちさせる落としどころも考えているようです。立憲民主党の辻元清美国対委員長は立場を悪用して若手を囲い込むことの方が大事なようです。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 一般質疑でしたが、野党系無所属が財務省に洗脳されていました。これだけ洗脳されていると、私の方が間違っているのかと思いますが、財務省の方が絶対に間違っています。お天道様と自分を信じて。

【参議院内閣委員会 同日】

 「デジタル手続き法案」(198閣法47号)が平井卓也・担当相から趣旨説明されました。一山越えつつある印象です。

【参議院法務委員会 同日】

 「戸籍法改正案」(198閣法50号)。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「条約承認案件第198条約6号ないし10号」の5本が審議入り。

【参議院文教科学委員会 同日】

 「ロースクール法改正案」(198閣法45号)

【参議院厚生労働委員会 同日】

 世間の関心から見放されましたが、毎月勤労統計をめぐる一般質疑。大事なことです。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「中小企業強靭化法改正案」(198閣法26号)。税制改正法案が、経済産業委員会で審議されるという、第2次安倍自民党税制のやり方がいいわけありません。しかし、その問題点が有権者にどれだけ浸透し、野党が攻めるか。私は9割以上絶望しています。複雑な税制は民主主義の敵だと言っても、賛同する声は私には寄せられていません。

【参議院国土交通委員会 同日】

「船舶油濁損害賠償法改正案」(198閣法40号)が趣旨説明されました。

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(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019

【5/22国会】岡田克也さん推す映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」を鑑賞、改正入管法の積み残し「日本語教育推進法案」事業主にも責務、起草

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[写真]「僕たちは希望という名の列車に乗った」を見た後の宮崎信行、東京・中央区、きょう令和元年2019年5月22日撮影。

 岡田克也さんが「僕たちは希望という名の列車に乗った」を観たとSNSに投稿したので、すぐさま、私も同じ映画を見てきました。ゴマすりに満ちた私ですが、1時間55分の映画を見て、ここ1か月半、自分が抱える言えない心の闇とそれに対する葛藤を抉り取られるような素晴らしい映画で、心がきれいになりました。ドイツ映画を見るのは、2回目ないし初めてだったので、「学生たち」が俳優養成所卒業数年の人たちに見えてしまい、感情は移入しづらかったのですが、「銃をおろせ(その裏切者は)殺す価値はない」とのセリフはハッとしました。感想はよくまとまりませんが、枝野幸男代表・福山哲郎幹事長は2012年の政局で、後ろから銃をうってきた人を、公認することはないように感じます。むりやりなまとめ。

【衆議院文部科学委員会 令和元年2019年5月22日(水)】

 先の臨時国会での強引な運営で成立してしまった入管難民法。四日市を選挙区にかかえる、岡田さんは日本語義務教育の義務規定が必要ではないか、としていました。

 「日本語教育推進法案」(198衆法 号)が起草されました。文科大臣経験者の、立憲民主党・無所属フォーラムの中川正春さん、自民党の馳浩さんらが趣旨説明して答弁しました。説明では、「我が国で働きながら学ぶ外国人」に対して「国、地方自治体、事業主に」「外国人とその家族にも日本語教育を受けさせる」よう努める、との規定を盛り込みました。

【参議院本会議 同日】

 上り法案は無し。

 「国有林野管理経営法改正案」(198閣法31号)が趣旨説明され、代表質問がありました。
 
【参議院国際経済・外交に関する調査会 同日】
【参議院国民生活・経済に関する調査会 同日】

 ともに、3年間の報告書がまとまりました。早いペースで、解散ムードが自民党の衆参国対で共有されている、と見てとれるかもしれないし、うがちすぎかもしれないし。

【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

「食品ロス削減推進法案」(198衆法8号)が衆議院側委員長から説明され、可決すべきだと決まりました。

 これに先立つ一般質疑では、著作権などをめぐる各省庁の答弁が混乱。野党の質疑でも、自民党の宮澤洋一さん(党税調会長)が助太刀してはっきり答弁するよううながす場面がありました。

【参議院決算委員会 同日】

 異例の水曜日開催。これも解散近しを感じさせます。

 「平成29年度決算」の省庁別審査第6回。復興庁、総務省、環境省。

【衆議院内閣委員会 同日】

 与野党国対と省庁の整理で、参議院先議となった法案が初めて衆議院委員会で審議入りしました。

 「道交法改正案」(198閣法41号参先議)が趣旨説明され、次回、質疑することになりました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「民法など改正案」(198閣法51号)。養子縁組をしやすくする法案。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「児童虐待防止法改正案」(198閣法55号)と「それに対する野党対案」(198衆法7号)。野党委員も答弁しています。見ている人は必ずいますから、マスコミの報道が少ないと言って、切れないで頑張っていただきたい。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 参議院先議の法案が審議入りしました。

 「特定農業加工物臨時措置法改正案」(198閣法42号参先議)。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 冒頭、人事がありました。理事だった、自民党の穴見陽一さんが辞任し、他の自民党議員に代わりました。穴見さんは48歳ですが、大分1区のみならず政界引退。私と同じ第三次産業経営者の2代目ということで親近感がありましたが、不祥事や、参考人に野次を飛ばす、質問原稿をスマホに入れるなど、政界の枠組みは窮屈だったのも知れません。いろいろと言う人はいるでしょうが、3期48歳での引退は残念です。

 「独禁法改正案」(198閣法44号)の参考人質疑がありました。先日、独禁法改正案は審議入りしていないという誤った記事を書いたかもしれませんが、審議入りしました。罰金課徴金の引き上げなど、細かい網羅的な改正法案。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「建設業法などの働き方改革関連法案」(198閣法52号)。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】
【衆議院憲法審査会 同日】

 ともに、理事・幹事の懇談会で、今後の日程を協議しました。まだ、解散が決まったわけではありません。

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(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019  

【きょう5/23国会】岡田克也さん「衆参ダブルのムードが盛り上がってきた」、参院では「デジタル手続き法案」委員会通過、「国有林野」審議入り

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[写真]衆議院中庭にある「河津桜」、おととし2017年6月、宮崎信行撮影、なお「前庭」と「中庭」は違います。

 きょうは、岡田克也さんの週1回の記者懇談会が国会内で開かれ、「なんとなくダブルのムードが盛り上がってきた」と語り、昨年来の「衆参同日選は3~4割」を上方修正しました。ただし、先週末の官房長官の「野党の不信任案提出は解散の大義」という奇奇怪怪な発言や、きのう来の「6月19日党首討論を開いて首相が解散発表」との憶測について、岡田さんは「広々言って混乱させようとしているから無視した方がいい」と語りました。

「デジタル手続き法案」があす成立のはこび。マイナンバー関係では、野党からも、プライバシーのことよりも、普及していないことへの問題視が増えてきました。

●衆議院本会議はありませんでした。

 木曜日ですが、本会議はありませんでした。重要な法案がすべて衆議院で審議入りしたことを意味します。衆議院本会議の定例日は、火曜日、木曜日、金曜日の各々13時ですが、木曜日が開かれないことは、会期末の3週間前あたりから増えます。国会傍聴をされたい方は、金曜日ですと、午前10時から参議院本会議、午後1時から衆議院本会議が開かれることが多いので、金曜日がおススメです。

【参議院内閣委員会 令和元年2019年5月23日(木)】

 「デジタル手続き法案」(198閣法47号)。

 矢田わか子さんが修正案を出しましたが、共産党は「デジタル化を一層推進するもので反対する」。

 採決の結果、共産反対、自民・公明・立憲・国民の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参議院総務委員会 同日】

 「NHKインターネット常時同時配信を可能とする放送法改正案」(198閣法36号)が趣旨説明(提案理由説明)されました。質疑は次回。

 ところで、朝日新聞労働組合の35歳の副委員長が自殺したそうです。けさの週刊文春が報じました。使用者側からの年収100万円以上ダウンの賃金交渉で板挟みになっていたようです。社長と委員長はともに大阪社会部の先輩後輩のようですが。とてもかわいそう。全新聞の部数ダウンに心をいためています。政治部の取材現場は全社的には恵まれていますが、野党の取材陣容の方からやりにくくなるでしょう。みなさん、新聞を購読してください。多少なりとも尊敬を集める一人の中年日本国民という立場で、紙の新聞を月ぎめ購読することをお願いします。

【参議院法務委員会 同日】

 「戸籍法改正案」(198閣法50号)が共産反対、自民・公明・立憲・国民の賛成多数で可決すべし、となりました。質疑では、マイナンバーカードとプライバシーの話もありましたが、むしろ戸籍制度そのものを見直したらどうか、という話がありました。

【参議院財政金融委員会 同日】

 オタク委員会のようになっている、財金。

 「資金決済法改正案」(198閣法49号)が趣旨説明され、散会しました。この時期、財金で一般法案は珍しいかも。

【参議院文教科学委員会 同日】

 「ロースクール法改正案」(198閣法45号)。参考人質疑。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「女性活躍推進法などパワハラ防止の一括改正法案」(198閣法38号)の審議が続きます。でも、あんまり大した法案ではないみたいね。パワハラ・セクハラ防止は必須ですが、まずは女性の平均賃金を上げましょう。

【参議院農林水産委員会 同日】

 前日の本会議で吊るしが降りた、「国有林野管理経営法改正案」(198閣法31号)。与野党が対決している割には、趣旨説明の後、与野党が質疑に応じる和やかムード。採決は次回以降。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「中小企業強靭化法改正案」(198閣法26号)。

 一般の委員会で税制改正の法案を審議することはまれです。参考人質疑などていねいな審議をしています。ていねいにやってほしい。但し、そもそも、こういう法案に政策減税を盛り込むスキームからして私は大反対です。

【参議院環境委員会 同日】

「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化法案」(198閣法56号)が趣旨説明されました。この法案を官僚が一生懸命書いている姿を垣間見たので、原案通り早く成立してほしいです。

●参議院外交防衛委員会はありませんでした。

【衆議院原子力問題に関する特別委員会 同日】

 一般質疑。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 会計検査院に3人いる「検査官」の国会同意人事を前に、所信聴取と質疑がありました。

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岡田克也さん、立憲民主党公認での衆院選出馬を検討、参院三重では、芳野正英さんの立憲民主党・国民民主党推薦に謝意

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 岡田克也さんは、きょう、令和元年5月23日(木)、衆議院議員会館内での定例記者懇談会で、第25回参院選立候補予定の、芳野正英さんに対して、立憲民主党と国民民主党が各々、推薦を出したことに謝辞を示しました。共産党が候補予定者取り下げを発表。現職の自民党吉川有美(吉川ゆうみ)さんと、新人で無所属の元県議、芳野正英(よしの正英)さんの実質一騎打ちの構図。 

 また衆参同日選になったときの、自身の公認政党について、「自分のことは自分で決めます。そのとき、言います。但し、国民民主党は無いです」と語り、政党「民進党」を離党し衆議院会派「立憲民主党・無所属フォーラム」に所属している経緯から、立憲民主党公認か、芳野さんと同じく無所属となるもよう。

 しかし、前回選挙後に、有権者の方からの質問で、「毎回無所属で当選する秘訣は」(実際に岡田さんの無所属出馬は通算1回のみ)、「無所属の会の知名度をどうやって上げていきますか」といった質問が寄せられてしまったことがあります。

 このため、政党公認での出馬を念頭に置いていると考えられます。

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[5/24国会]「児童虐待防止法案」与野党修正で全会一致で衆議院委員会可決、第198回通常国会は残り会期1か月で早くも大山を越える

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[画像]衆議院厚生労働委員会、2019年5月24日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 「児童虐待やDV防止を強化する児童福祉法など改正案」(198閣法55号)が与野党の修正で全会一致で衆・委員会を通過しました。重要広範議案4本がすべて衆・委員会を通過しました。参議院に回ってから、本会議(水、金)→委員会(火、木)→本会議(水、金)となります。3週間はかかります。このペースですと、会期末よりも2週前に、ほとんどの重要法案が成立することになります。衆参同日選に向けて、与野党ととも歩みを進めています。

【衆議院厚生労働委員会 令和元年2019年5月24日(金)】

 まず、野党案は採決直前に野党の申し出で撤回されました。

 政府の「児童虐待防止を強化する児童福祉法など改正案」(198閣法55号)が「修正」で全会一致で可決すべきだと決まりました。

 修正案は、立憲民主党の西村ちなみ元厚労副大臣が読み上げました。政府案の「児童相談所強化」に加えて(1)児相の所長は医学的・心理的に指導をできる(2)児童の意見を聞く機会を確保するーーことが盛り込まれました。最大野党が与党期に言っていた「チルドレンファースト」の精神が盛り込まれた、というところでしょうか。

 これに先立ち、政府原案と野党対案に対して、安倍晋三首相入りの質疑がありました。首相は「(結婚前の配偶者間の)DV対策とも連携していきたい」としました。公明党の高木美智代さんは質問の中で「昨日、野党と修正案で合意している。感謝する」。立憲民主党の阿部知子さんは質問の中で、「もともと、安倍さんと、塩崎恭久元厚労相は、この問題を一緒に超党派議連で早くから取り上げてきた仲だ」と対決色を薄め、安倍さんは児童虐待防止のパイオニアだとたたえました。

 但し、国会対策としては、重要広範議案恒例の「首相入り質疑、テレビ無し」となったため、国民民主党は玉木雄一郎代表が、「委員さしかえ」で登場して、予算委員会の開会を要求。岡本充功さんは「法律よりも大臣の決意だ。きょうはいい質疑ができた」とし、修正合意後になってから、1月の「統計問題」からもっとも口が重かった根本匠厚労相の軟化に期待しました。

 これで、第198回通常国会は、最大の山を越えました。

 同委員会はまだ法案があります。

【参議院本会議 同日】

 「食品ロス削減推進法」(198衆法8号)が投票総数221、賛成221、反対0の全会一致で可決し、成立しました。半年後に施行。

 「改正戸籍法」(198閣法50号)は222、206、16で、可決し、成立しました。

 「改正船舶油濁損害賠償法」(198閣法40号)が、224、224、0の全会一致で可決し、成立しました。関連する国際条約はすでに両院承認されています。

 関心が高かった、「デジタル手続き法」(198閣法47号)は投票総数222、賛成206、反対16の賛成多数で可決し、成立しました。

 この後、参議院だけに3つある「調査会」。そのうち2つの最終報告がありました。

 国際経済・外交に関する調査会、国民生活・経済に関する調査会。

 ちなみに、衆参とも、政策勉強会ばかり開く1期生がうざいので、衆議院にも調査会を設けて、うざい1期生を押し込んでしまうのもいいかもしれないと考えました。あるいは、参議院の調査会を廃止してしまっても、いいのではないでしょうか。働けばいいというものでもありません。

【衆議院法務委員会 同日】

 「特別養子縁組の促進のための、民法改正案」(198閣法51号)が維新反対、自民・公明・立憲・国民・共産の賛成多数で可決すべきだと決まりました。維新の串田誠一さんは「特別養子ではなく普通養子を前提にすべき。他人の暴力などでやむを得ず子供を育てられなくなった親が子と会えなくなる。子供のことを考えるべきだ」として法案に反対しました。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】

 「災害弔慰金支給法改正案」(198衆法  号)が起草されました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「建設業法などの働き方改革のための一括改正法案」(198閣法52号)が可決すべきだとなりました。

 「公共工事品確法の改正案」(198衆法 号)が議員立法で可決すべきだとなりました。私は設備投資の仕事の経験もありますが、民需でも4月は「予算はあるが様子見」の社長が多いです。官公需ならなおさらでしょう。ただし、「3月決算で損金算入し過ぎないよう、4月にずらす」という黒字会社もあります。国・自治体から建設会社に対して12か月なだらかな発注をめざす議員立法のようです。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「道交法改正案」(198閣法41号参先議)が可決すべきだと決まりました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 「独禁法改正案」(198閣法44号)の質疑終局が宣言されました。採決は次回。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 理事会で、丸山穂高さんへの対応を詰めました。

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【5/27】無し

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【衆議院 令和元年2019年5月27日(月)】
【参議院 同日】

 天皇陛下(徳仁さま)ご即位後初めての国賓はトランプ米大統領夫妻。東海岸ハーバード大学に留学していた皇后陛下も皇居で同席しました。

 月曜定例の参議院決算委員会も開かれませんでした。

 内閣不信任決議案の提出が注目されるという異例の開店休業国会となっています。児童虐待防止法などを改正する法律案の修正議決案は参議院での審議は、もう2週間ないし3週間はかかる見通し。

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[5/28国会]参議院委員会では、白須賀貴樹文科政務官発言で「半日程度の遅れ」が生じる

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 白須賀貴樹・文部科学大臣政務官(自民党、細田派、衆3期)の答弁をめぐり、参議院の委員会が野党が留保付きで乗っていた午後の法案審議が流れました。「半日分の遅れ」ということで、週2日ということを考えると「1日半ぐらいの遅れ」が生じたことになります。
【参議院文教科学委員会 令和元年2019年5月28日(火)】
 きょねん10月に文科政務官になった、白須賀貴樹さん。在京当番についておおむね1時間以内に帰ることができる場所とする同省の内規を逸脱して、1時間半かかる、千葉県印西市などに出かけていた。4月の統一地方選直後に明るみにでました。また、秘書が運転する本人同乗の車が事故を起こして当て逃げしていたことが分かりました。
 きょうはこの在京当番をめぐる件の集中審議がありました。しかし、当て逃げ時は、iPodを聞きながら眠っていたなどとして、対向車との衝突としては、野党が不自然だと感じる答弁をしました。昼の理事会で、留保付きだった、ロースクール法改正案(198閣法45号)の審議はできないと、与野党が折り合い、午後の審議はなく、散会しました。白須賀さんは政府外議員として、歯磨きの秘訣を質問として披露するなどユニークなところがありました。魔の3期生。細田派の中堅、柴山昌彦大臣の下の政務官ですが、派閥などがどういう考え方か分かりませんが、在京当番と交通事故の件は、くすぶり続けました。
【参議院経済産業委員会 同日】
 「中小企業強靭化法改正案」(198閣法26号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。
 但し、「無風国会でこっそり変な改正法律が成立しないか」と私がちょっと精査したことろ、この法案の中には、商工会議所の業務を拡大するものがあります。あまり商議所の業務を増やす必要はないでしょう。法施行後に、もう一度、野党が視察やヒアリングなどをしてほしいところです。
【衆議院本会議 同日】
 「日本語教育推進法改正案」(198衆法10号)が全会一致で可決し、参議院に送られました。昨秋の改正入管法審議で、一時、野党が修正案に盛り込もうとする動きが、一部野党幹部議員の中にあった項目です。
 「建設業法の働き方改革などの改正法案」(198閣法52号) 「公共工事品確法改正案」(198衆法11号)は、
 全会一致で可決し、参議院に送られました。
 「改正道路交通法」(198閣法41号参先議)は、共産反対、自民・公明・立憲・国民・維新の賛成多数で可決。参議院先議ですので、これで成立しました。自動運転などの改正で、ドライバーの身柄の拘束などの条項ではありません。
 「特別養子縁組を促す民法改正案」(198閣法51号)も可決し、参議院に送られました。賛否は、維新反対、自民・公明・立憲・国民・共産賛成という珍しい分かれ方をしました。
 「災害弔慰金支給法改正案」(198衆法2号)も全会一致で可決し、参へ。
 そして、今国会の最大の目玉法案「児童虐待防止法及び児童福祉法などの改正法案」(198閣法55号)が全会一致で修正しました。参でも修正案が成立する見通しです。各党が討論に立ち、賛成を述べました。体罰禁止のほか、児童相談所の体制強化です。
【参議院総務委員会 同日】
 「NHKインターネット常時同時配信のための放送法改正案」(198閣法36号)は、共産反対、自民・公明・立憲・国民・維新の賛成多数で可決すべきだと決まりました。初代総務大臣の片山虎之助さん(子息の片山大介さんはNHK記者を経て参議院議員)も賛成しました。気になる答弁がありました。この委員会常連の、山下芳生・共産党副委員長の「家庭内にインターネット端末が何台あっても受信料は変わらないのか」との問いに対して、NHK専務理事のあらき参考人は「法施行後に検討する」として、端末が多い家庭・会社での受信料の割り増しを否定しませんでした。
【参議院内閣委員会 同日】
 「第9次地方分権一括法案」(198閣法37号)が趣旨説明されました。
【参議院外交防衛委員会 同日】
 198条約6号から10号までが承認すべき案件だと決まりました。日本とアルゼンチンの投資協定、そして、日本とスペイン、クロアチア、コロンビア、エクアドルの租税協定です。なお、これらの条約も外務省が出しますが、実際には、財務省内にある課が交渉しています。
【衆議院安全保障委員会 同日】
 途中で衆議院があります。きょうは、アメリカ大統領が横須賀に行き、海上自衛隊の護衛艦(回転翼が発着できる改修を予定)と、米海軍の艦船に乗りました。安倍晋三首相を乗せて帰る海自のヘリは、轟音を立てて、首相官邸に帰ったそうです。
 国会では、岸信夫委員長のもと、岩屋毅防衛大臣が、大綱と中期防を説明しました。質疑は次回、6月6日(木)午前9時から。
【参議院農林水産委員会 同日】
 参議院に戻ります。「国有林野管理経営法改正案」(198閣法31号)。
【参議院環境委員会 同日】
「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律案」(198閣法56号)を可決すべきだと決まりました。
【参議院厚生労働委員会 同日】
 まず「女性の活躍推進法などパワハラ防止規定を整備する一括改正法案」(198閣法38号)が可決すべきだと決まりました。その後、一般質疑。あすの本会議後の法案や、議員立法などは今後の環境で行うことになりました。こちらも「印象としては半日遅れ」の運営となりました。
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(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019

NHKインターネット常時同時配信へ、法律成立

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[写真]NHK、2019年1月、宮崎信行が撮影。

 NHKのテレビ・ラジオがインターネットで常に放送・通信されることになりました。

 改正放送法がさきほど、参議院本会議で、成立しました。

 法律は「9か月以内の範囲内」で「内閣の閣議が決定する政令で定めた日」から施行。

 情報では、常時同時配信は、令和2年2020年1月ごろからになるのではないか、とされています。

 テレビ端末を持っていない人にも受信料が課せられることになりますので、こちらをめぐる論争は次の課題となりそうです。

 以上。

【5/29国会】参本では児童虐待防止法案よりも先に障害者雇用促進法改正案が審議入り

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 衆議院内閣委員会は、まるっきりの一般質疑でしたが、自民党の杉田水脈さん=画像、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット=は気合いが入った風情した。第48回衆院選の自民党の比例中国は下位単独16位から20位までが当選しています。このうち、20位だった額賀派の三浦靖さんは、第25回参議院比例特定枠転出が決定。衆・小選挙区で3つぐらいひっくり返ると、杉田さんの議席も危ないかも。1年半程度の小刻み解散で、軍資金に勝る自民党が野党を根絶やしにかかってきています。解散風に対して、臆病な態度をとった人は、与野党とも、消えていきます。解散権の期間の制約に関する議論も、今夏以降に盛り上げていかねばなりません。

【参議院議院運営委員会 令和元年2019年5月29日(水)】

 歳費をめぐる議論では、筆者としては、与野党とも物を言いづらい雰囲気が問題だと考えます。それと年収が同じ者同士で食事会をすると、お店の選択がしやすいため安易に流れ、話の内容が狭まってくることに気づきません。私はつきあいが広い方ですが、「民主党政権の総括をすべきだ」などという人に会ったことがありません。最近就任した労組の幹部のポジショントークではないでしょうか。既成政党批判では、2013年以降、「参議院幹事長」や「参議院国対委員長」の肩書で、長く、最大野党の役員会メンバーで、時に、岡田克也代表(当時)をマスコミの前で批判した参議院議員が複数の野党候補で2人区を戦う構図になりました。枝野幸男立憲民主党代表が、きのう、静岡県内で、徳川家広候補の擁立を発表しました。

●維新案と既成政党案の2案を審議へ

 「維新の歳費法改正案」(198参第3号)の趣旨説明。維新の藤巻健史さんは「維新はこれまでも、月2割、18万円を党費としておさめ、党が被災地などに寄付している」とし、大阪以外にも広がる、維新への期待感を代弁しました。既成政党を代表して、自民党の岡田直樹幹事長代行は、「既成政党の歳費法改正案」(198参26号)を趣旨説明。「経費の節減が必要だ」として、「令和元年8月1日から3年間、歳費の一部に相当する額を国庫に返納する公職選挙法の例外規定を設ける」としました。

 仮に既成政党が押し切った場合は、参院選で、維新や、民主党を行き過ぎた金持ちいじめで追い出された河村たかしさんがつくった新党「減税日本」が躍進するかもしれません。

 これに先立ち、国会同意人事をめぐる候補者の所信聴取と質疑がありました。

【参議院本会議 同日】

  まず、「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)の趣旨説明がありました。答弁は、根本匠厚労大臣のほか、一宮なほみ人事院総裁も登壇しました。きのう、衆議院が「児童虐待防止法など改正案」(198閣法55号)

 「条約5件」(198条約6号から10号まで)が投票総数224、賛成210、反対14で承認されました。条約5件は、日本とアルゼンチンの投資、日本とスペイン、クロアチア、コロンビア、エクアドルとの租税協定です。いったん国会から離れたややこしいのですが、日仏ACSA協定がけさの官報で告示されていました。集団的自衛権の戦争の足音が聞こえていやな気分です。

 「女性活躍推進法などパワハラ防止条項の一括改正法」(198閣法38号)が、投票総数224、賛成210、反対14で可決し、成立しました。

 「改正フロン排出抑制法」(198閣法56号)が投票総数225、賛成225、反対0の全会一致で可決し、成立しました。今国会で最大野党国会対策委員長の座を逃した、那谷屋正義さんが環境委員長として報告しました。

 「改正中小企業強靭化法」(198閣法26号)が投票総数225、賛成225、反対0の全会一致で可決し、成立しました。よく読むと、日本商工会議所に有利な細かい改正条項が入っていました。施行後にチェックしてほしい。

 「NHKインターネット常時同時配信のための改正放送法」(198閣法36号)が投票総数224、賛成210、反対14の賛成多数で可決し、成立しました。施行日は、公布から9か月以内の政令で定めた日で、与党議員の発言によると、2020年1月1日頃になるのかもしれません。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「北朝鮮経済制裁のための入港禁止措置の承認案」が全会一致で承認されました。

 この後、「航空法及び運輸安全委員会設置法の改正案」(198閣法43号参先議)が趣旨説明されました。質疑は、次回6月7日午前9時から。これ、私はドローン規制だけかと思っていましたが、よく聞くと、三菱重工業のMRJを政府が販売促進する法律案でした。もういいかげんにして。

【衆議院法務委員会 同日】

 「司法書士法及び土地家屋調査士法改正案」(198閣法46号参先議)が趣旨説明されました。質疑は次回。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「特定農産加工業経営改善臨時措置法改正案」(198閣法42号参先議)が全会一致で可決すべきだと決まりました。自由貿易協定による国内農業の振興のための措置を5年間延長するなどの内容。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 「独占禁止法改正案」(198閣法44号)を全会一致で可決すべきだと決めました。

【衆議院内閣委員会 同日】

 一般質疑。ここまで書いてきて思い出したんですが、2013年通常国会での杉田水脈さんの質問デビューは実際に委員室で見てたんですよね、私。2013年通常国会では、岡田克也前副総理が、野党の内閣委員として、稲田朋美大臣(当時)にせまりました。

【参議院災害対策特別委員会 同日】

 「災害弔慰金支給法改正案」(198衆法12号)を、望月義夫・衆議院側委員長が説明。全会一致で可決すべきものと決まりました。

【参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 同日】

  一般質疑。

【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 一般質疑。

【参議院東日本大震災復興特別委員会 同日】

 一般質疑。

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[5月30日]「自殺対策総合調査研究法案」が起草、独占禁止法改正案が衆議院通過

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[写真]左から枝野幸男さん、蓮舫さん、岡田克也さん、3年前の2016年3月、都内で、宮崎信行撮影。

 報道によると、安倍晋三首相(自民党総裁)は、きょうの経団連総会で「風ということばに、いま永田町は大変敏感だが、1つだけ言えることは、風というものは気まぐれで、誰かがコントロールできるようなものではないということだ」 」と語りました。原稿を用意して、衆議院解散についてにおわせたのはこれが初めてになります。

【衆議院本会議 令和元年2019年5月30日(木)】

 保岡興治元議員への弔詞の朗読がありました。自民党の保岡さんの逝去では、鹿児島1区選出の後継議員となった、立憲民主党の川内博史さんが開会中の平日ながらかけつけました。
 
 「独占禁止法改正案」(198閣法44号)が、全会一致で可決し、参議院に送られました。

「改正特定農業加工業経営改善法」(198閣法42号参先議)は、全会一致で可決。参議院先議ですので、これで成立しました。

 この後、衆議院規則の改正が全会一致で可決し、成立しました。次の次、おそらく秋に開かれる、第200回国会から、質問主意書を答弁書を電子化することになりました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 議員立法2本が起草されました

「自殺対策の総合的な調査研究と活用法案」(198参法 号)。趣旨説明では、「自殺対策基本法は参議院の議員立法だ」とし「地域レベルの対策を図る」などとしました。但し、県ごとに指定調査研究法人を委託できるとのことですが、どういう受発注になるのか、あまり私はこういうのは好きでありません。

 全会一致で、委員長が本会議に提出することに決まりました。

 「死因究明等推進基本法案」(198参法 号)。これは、第2次安倍晋三内閣で、やや遅れながら初入閣した、首相側近の古屋圭司。国家公安委員長が長年とりくんできたもので、法制化から5年となり、(サンセット条項・日切れ条項)がある時限立法を恒久化する改正案。5年前はそんなことあるのかなと思っていたのですが、我が国の警察本部はかなり、死因をいい加減に発表してきたようです。今次改正法案では、厚生労働省に特別調査本部を設置。自治体に対しては協議会の設置を「すすめる」と法案になりました。「すすめる規定」というのは初めて聞きました。

 全会一致で、委員長が本会議に提出することに決まりました。

 きのう本会議で審議された「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)が大臣から趣旨説明され、そのあと、与野党の質疑が一巡しました。この法案の処理後に、児童虐待防止法改正案(衆議院修正)が審議入り。その後に、解散などが判断されるだろうと推測します。

【参議院内閣委員会 同日】

 「第9次地方分権一括法案」(198閣法37号)が可決すべきだと決まりました。田村智子さんは「(第9次で)もう、束ね法案はやめるべきだ」と語りました。

【参議院法務委員会 同日】 

 「特別養子縁組を拡大する民法改正案」(198閣法51号)が趣旨説明されました。質疑は次回。

【参議院財政金融委員会 同日】

 「資金決済法など改正案」(198閣法49号)が共産反対、自民・公明・立憲・国民の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 水ジャーナリストの橋本淳司さんが指摘して、世論が喚起されている「国有林野管理経営法改正案」(198閣法31号)。与野党の対政府質疑がありました。次回も審議が続きます。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「建設業法などの働き方改革法案」(198閣法52号)。

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【5・31】「司法書士法改正案」など衆・委員会通過、参・本では「第9次地方一括法」「暗号資産の法律」が成立

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[写真]宮崎勘治(1934-2018)と宮崎信行、1999年。   ことし2回目でしょうか、3回目でしょうか、「きょうの国会のまとめ」が日をまたいでしまいました。そうはいっても、早く帰宅し、シラフです。5月31日は、会社が連続黒字で国の法人税を納めさせていただきました。また、6月1日は、昨年10月5日に亡くなった父・宮崎勘治(1934-2018)のお誕生日。父が亡くなって以来、先見の明と運に恵まれた傑出した実業家だったことを大きく再認識しました。やはり、銀行の態度が物語ります。父は私と同じく、アメリカに行って、新しいものをよく学んでいました。なんといっても、アメリカ、アメリカ、アメリカ、ただひたすらにアメリカです。ベラルーシではだめです。   【参議院本会議 きのう、令和元年2019年5月31日(金)】   「改正災害弔慰金支給法」(198衆法 号)は、投票総数223、賛成223、反対0の全会一致で可決し、成立しました。   「自殺対策の総合的な調査研究と活用法案」(198参法 号)は、投票総数224、賛成224、反対0の賛成多数で参議院を通過し、衆議院に送られました。   「死因究明の推進法案」(198参法 号)も、全会一致で参を通過し、衆に送られました。採決は一つ上に書いた法案と一括して行われました。   「改正資金決済法」(198閣法49号)も可決し、成立しました。法律の言葉として「仮想通貨」が「暗号資産」に変わります。   「第9次地方分権一括法」(198閣法37号)は、投票総数222、賛成180、反対42の賛成多数で可決し、成立しました。学童保育を1人の大人でも運営できることになります。学童保育の受け皿の拡大を最優先するためには、しかたがないのでしょう。   【衆議院内閣委員会 同日】   「子どもの貧困対策推進法改正案」(198衆法 号)が全会一致で起草されました。山井和則さん・薗浦健太郎さんらが主導し「相対的貧困率」を日本で初めて導入した新法について、今次改正法案は「就学(修学?)支援、子どもの貧困の指標などに大きな成果を上げた」と趣旨説明しました。但し、これも、地方自治体に対して努力義務を課す改正条項が入っています。今世紀の議員立法は、内閣官房・内閣府に「本部」をつくるものが多かったのですが、今度は自治体です。努力義務規定が多いですが、参をきょう通過した議員立法は「薦める」規定となっており、地方の突き上げ・地上最大の下剋上に期待したいところです。松井一郎さん、がんばって。   【衆議院法務委員会 同日】   「司法書士法と土地家屋調査士法を一括して改正する法案」(198閣法46号参先議)が全会一致で可決すべきだと決まりました。6月4日成立の公算。   【衆議院環境委員会 同日】   「動物愛護法改正案」(198衆法 号)が起草されました。質疑は比較的長時間。与党時代に、小沢チルドレンから、「反小沢グループ」の勝手なレッテルを張られた生方幸夫さん(6期)と「親小沢グループ」のレッテルを張られた小宮山泰子さん(6期)。もともと大の仲良しですが、ともに、提案理由説明・答弁・附帯決議などをしました。全会一致で可決しました。   【参議院議院運営委員会 同日】   「立憲提出の歳費法改正案」(198参法29号)が趣旨説明されました。週明け、「自公」「立憲」「維新」の3案が審議されます。枝野幸男・福山哲郎・蓮舫・岡田克也カルテット批判のチャンピオン・国民民主党の榛葉賀津也・参議院幹事長は自公案に乗る見通し。   【参議院資源エネルギーに関する調査会 同日】   最終報告書をまとめました。   【衆議院文部科学委員会 同日】   一般質疑。   このエントリーの本文記事は以上です。 [お知らせはじめ]   宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。   このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。 衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)参議院インターネット審議中継国会会議録検索システム(国立国会図書館)衆議院議案(衆議院事務局今国会情報(参議院事務局)各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)インターネット版官報 [お知らせおわり]   tags   (C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019

【6/3】「参議院歳費自主返納」各党激突の談論風発だったことは評価したい、自公案が委員会通過

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 参議院の歳費月7・7万円を3年間自主返納できる「歳費法と公職選挙法を改正する法律案」(198参法26号)が自公の賛成多数で可決すべきものだと決まりました。

 委員会は自公案、維新案、立憲案の3案をめぐる談論風発。超党派が閉鎖的になりがちな、歳費の問題では、さわやかな議論で好感を持てました。国会ここにあり、というすっきりした気分です。

 今回十数年ぶりに思い出したことがあります。私は日経新聞記者として、神奈川県庁担当時代に、知事が7割、副知事が3割、県会の議員報酬の期末手当3割カットの継続について、取材し記事を書いたことがありました。記者会見で、私が議長・副議長に対して「3割カットでいくらか(おそらく120万円ほどか?)」ということを質問したところ、横に座ってたおそらく議会事務局長とおぼしきオッサンが「それは条例案を作成してからです」と横やりを入れてきました。たまたま政治部時代にしのぎをけずった産経新聞のS記者が、その場で激しく抗議してくれて、具体的な金額を聞き出せました。私は県会など廃止した方がいいと思いますが、議員報酬の話は議会事務局もグル。議会事務局など全員知事部局からの出向にするか、広域連合化するか、第一法規やぎょうせいに丸投げすべきでしょう。

 その点、参議院の場合は、事務局は議院事務局法という衆参の議決が必要な一つの法律が設置根拠になっています。このため、参議院事務局はあまり参議院議員には媚びません。委員部のエース格はうまいことやってますが。

 もちろん歳費が税金が原資だという意思が強い参議院議員でも、参議院議員宿舎の中で、配偶者や子にはっぱをかけられたかもしれません。やはり歳費の問題は難しいんですね。きょうの審議は、3法案提出のうえ、採決で決まり、国会らしさが見られたと思います。激しい政党・会派対立こそが、憲法49号を根拠とする国会議員の歳費の見返りです。日本社会を代表する国会だからこそ、政府と各会派は激しく対立せねばなりません。

 ひるがえって、すべての県会議員の諸君には、もはや駅前のパチンコ屋並みに、儲かると分かっていてもやらない賤業になってしまったことを自覚してほしいところです。県会議員に東大法学部卒が一人でもいるんですか?

【参議院議院運営委員会 令和元年2019年6月3日(月)】

 定数6増(改選3増)の見返りとしての歳費削減について、3法案が審議されました。

 維新が提出した「歳費法改正案」(198参法3号)
 自公が提出した「歳費法と公職選挙法の改正案」(198参法26号)
 立憲が提出した「歳費法、特別職公務員給与法、裁判官報酬法の一括改正法案」(198参法29号)

 を同時に審議。

 採決の結果、198参法26号を可決すべきだとし、3号、29号は否決すべきだとしました。

 審議では、野党各党がきょねんの「定数6増特定枠法」の審議を批判。一方、この審議で気になっていた、長野市出身の秀才、宮澤俊義・東大教授(故人)による「衆参の歳費をかえることは、憲法49条に違反している」との宮澤説について。自民党の岡田直樹さんは「通説ではなない」と断定。これは私も同感です。

 岡田さんは「参議院改革協議会の議論は選挙後の速やかに再開する」と明言しました。

【参議院決算委員会 同日】

 「予備費使用総調書平成29年度その1」「同平成29年度その2」を承諾すべきものだと議決しました。

 審議は、「平成29年度決算」の準総括質疑と同時に行われました。来週は総括質疑。来週6月10日(月)はテレビ入り首相ら全閣僚出席の第一委員会室となります。

●自民党の園田さん62歳、「第一委員会室は初めて」

 自民党の園田修光さんは「私は第一委員会室は十数年ぶり。当時は衆議院。参議院の第一委員会室の質疑は初めてだ」と語りました。62歳で今夏までの任期の園田さんですが、自民党の公認は出ていないようです。

●財務省主計局次長「ハイパーインフレは起きていない」。

 自民党の西田昌司さんは、MMT(現代貨幣理論)について麻生太郎財務相に迫りました。麻生さんは「世論というか、理論というかだが、理論とはいえない。消費増税しないと国債の格付けが下がる」としました。

 西田さんは「財政が理由でのハイパーインフレは起きない」として財務省が長年主張してきた理論は行き過ぎているとたしなめました。西田さんは、潤沢な家計資産があるから国債が消化できるのではなく、国債を発行するから家計資産が必要以上に増えてしまったのだ、としました。

 3人いる財務省主計局次長の1人、さかたさんは、「極端な物不足にならない限り、現在の日本ではハイパーインフレがすぐに発生することは考えられない」と明確に答弁。長年、財務省が洗脳してきた財政破綻をめぐる極論について修正を迫られました。西田さんは、戦後のハイパーインフレについて、国庫からGHQに対して3割の戦後処理費をとられていたことも、生産設備の破壊とともに、ハイパーインフレの要因となったと指摘。同様のことは今後起こりえないと強調しました。

 小川勝也さんは「私は与党も野党も経験したから、与党にすべてを押し付けない」と語りました。

 風間直樹さんは「この12年間参議院議員として教科書は国会を法律をつくることだとしている。しかし、行政監視という仕事も大事だと思った」。

 私は、小川さんの意見、風間さんの意見、まさに同感。水があうな、という感じです。

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【6/4】参議院厚生労働委員会、強行採決のかまえに野党が欠席戦術ももはや手遅れ、解散は早ければ来週金曜日午後以降可能な状態に

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[写真]港区西新橋1丁目交差点から見た、厚生労働省(=千代田区霞が関左上の建物)、手前はこのブログの筆者・宮崎信行、きょう2019年6月4日撮影。
 「障害者雇用促進法改正案」の強行採決のかまえがでましたが、野党はあさって採決に合意。そして、あさって、「児童虐待防止法改正案」が参議院厚生労働委員会で審議入りの見込み。最短で、来週金曜日午前10時からの参議院本会議で可決・成立のはこび、が最短になります。それ以降は、安倍晋三首相が衆議院を解散して、衆参同日選に入れます。
【参議院厚生労働委員会 令和元年2019年6月4日(火)】
 朝の理事会で与党が採決を提案しましたが、野党は保留。
「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)の参考人質疑。
 昼の理事会で、委員長が職権で採決を決定。
 これに反発して、午後の対政府質疑は野党の欠席戦術で不完全に。しかし、その後の理事会で、野党があさっての採決に同意。このため、あさって立て直して質疑をし、法案はあさって夕刻採決することになりました。そのあとに、あすの本会議で審議入りする「児童虐待防止法など改正案」が趣旨説明される公算。最短で来週金曜日。そうでなくても、再来週水曜日までには審議が終わる。解散に向けた重要法案がすべて処理されることになります。
【参議院農林水産委員会 同日】
 「国有林野管理経営法改正案」(198閣法31号)が自民・公明・維新の賛成多数で可決しました。あす成立。全国民の人頭税「森林環境税」(法成立済み)とともに、戦後林野行政が最大の転換点を迎えます。
【参議院国土交通委員会 同日】
「建設業法など働き方改革関連法案」(198閣法52号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。2012年の政権再交代後、野党の委員長と、公明党の大臣で構成され、無風が続いています。
【参議院内閣委員会 同日】
 「成年後見人の権利の制限にかかる措置の適正化を図るための関係法律整備法案」(196閣法56号衆修正)が審議入り。
【参議院法務委員会 同日】
「特別養子縁組拡充のための、民法改正案」(198閣法51号)の審議は次回以降も続きます。
【衆議院環境委員会 同日】
「浄化槽法改正案」(198衆法  号)が趣旨説明され、汲み取り便所を水洗便所にする資金の融通などを盛り込みました。公明党の斉藤鉄夫幹事長らが前から推進しており、きょうは、江田康幸さんが趣旨説明しました。真の小沢チルドレンともいわれる生方幸夫・小宮山泰子コンビも質問。賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会 同日】
 野党時代の公明党の提案で設置された委員会です。一般質疑がありました。
【衆議院議院運営委員会理事会 同日】
 丸山穂高・衆議院議員の北方領土での発言について。あさって、超党派の決議案が本会議上程か。
【衆議院厚生労働委員会理事懇談会 同日】
 理事らが今後の日程を協議。

【衆議院憲法審査会幹事懇談会 同日】

 あすは開催せず。


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(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019

[6月5日]会期延長論が浮上するなか閣法56本中55本が審議入り、改正国有林野経営管理法が成立

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[写真]東京メトロ千代田線「国会議事堂前駅」、先月2019年5月、宮崎信行撮影。
 水曜朝の「2幹2国」で、森山裕・自民党国対委員長が、先週と打って変わって、会期延長論に言及。ほとんど報道されていませんが、きょねん、野党の抵抗戦術で審議未了のまま廃案に追い込んだ、国家戦略特区法改正案を、「スーパーシティー」と言い換えて提出する構想。
 けさ新聞を読んでいたら、存亡の危機の社民党が、特区廃止を公約に打ち出すようで、私は熱烈支持したい。旧民主党系は、内閣官房の特区担当室出向でめざめて立候補した人がいて、なかなか特区廃止を公約に入れるのは難しいか。
 衆議院では内閣提出法案56本中55本目が衆議院で審議入りしました。いまだに審議入りしないつるしになっているのは、「地域再生法改正案」(198閣法48号)。野党全会派が審議入り(内閣委員会へ付託)に反対していますが、だからといって、与党も、議院運営委員会で、一度も審議入りをお願いしていません。地方創生と内閣委員会をめぐる膠着のなか、森山委員長が、同じところの、スーパーシティー法案に言及したことになります。そうすると、地方創生の審議で会期延長して衆議院解散というシナリオが浮上したことになります。但し、これらの法案は、まったく国民生活とはなんの関係もなく、政権与党のごく一部の幹部が国会と解散を弄んでいるにすぎません。ねらいは小刻み解散で、資金力に劣る野党をつぶしてしまって、残り2年半、自民党総裁任期をまっとうしたい、というだけです。
【衆議院厚生労働委員会 令和元年2019年6月5日(水)】

 まず一般質疑。対決型委員会なので「6月の厚労委」らしい景色。G20保険大臣会合で、根本匠大臣ではなく、新谷正義政務官が出張した経緯について、与野党の罵声が飛び交う、国会クラスタも唖然とする光景がありました。大臣官房の官僚が「重要法案があるから」と政務官が行く日程をつくったと明言しました。これについて、大臣、政務官、役所、与党、野党の間で、理事会などでもめ事があったようです。突然の罵声が飛び交う展開に驚きました。

 この後、法案。

 日本看護協会政治連盟に属する、自民党清和会議員は、ずっとがんばっている印象です。石田昌宏・参議院厚生労働委員長が2つの法案を説明しました。

 「自殺対策の総合調査法案」(198参法27号)は、全会一致で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。山本孝史、尾辻秀久両参院議員らの議員立法「自殺対策基本法」第15条の調査を後押しする法案。

「死因究明等推進基本法案」(198参法28号)。政権交代直後の内閣と一体になった死因究明が2年間で失効して、それから5年。再び法制化し、厚生労働省に本部を設ける法案です。こちらも全会一致で可決すべきだと決まりました。

 そして、最後に、内閣提出の「薬機法などの包括改正法案」(198閣法54号)が根本匠厚生労働大臣から趣旨説明されました。これで、政府提出の56法案中55法案が衆議院で審議入りしました。厚生労働委の次回開催は未定。


 竹下派所属の前佐賀県知事、古川康さん。選挙区は佐賀2区で、大串博志さんのところです。衆院では2期になる古川さんが趣旨説明し、「棚田地域振興法案」(198衆法 号)が可決すべきだと決まりました。

 法案と関係がないかもしれませんが、竹下派の梶山元地方創生大臣も県の農業土地改良の団体から訪問を受けた、とSNSで発信。改めて予算書をひもとくと、農水省の農業土木関係の予算は少し増え過ぎ。民主党政権が削り過ぎた面はありますが、棚田は大事ですが、できるだけ平野部の耕作放棄地をなくすべきです。棚田での生活維持は大事です。ちなみに、美しい棚田だと紹介される写真の中には、私の本籍地のすぐ近くのものもあるんですよ。しかし、安倍晋三首相が「棚田はみずほの国の文化だ」というのは行き過ぎだと、私は考えます。

【参議院本会議 同日】

 「児童虐待防止法改正案」(198閣法55号)の趣旨説明があり、安倍晋三首相らが答弁。伊達忠一議長、郡司彰副議長がとりおこないました。

 「予備費使用総調書平成29年度その1」は投票総数224、賛成208、反対16の賛成多数で両院で承諾されました。「同その2」は226、214、14で両院で承諾されました。

 この後、対決した、定数6増(半数改選3増)の見返りとしての歳費削減について。

 復興財源ねん出のための2年間2割削減法は、いわば、当時の与党幹事長岡田克也さんの名前をとって「岡田法」と呼ぶべきものです。しかし、山口那津男・公明党代表らも賛成して恒久化しようとした際に、下野後の民主党は一部議員がはぐらかして、恒久化はできませんでした。このとき、はぐらかした幹部議員は、落選しました。はぐらかさなかった方が生涯収入は多くなったでしょう。維新の法案は、実は、岡田法の再現であり、維新の結党メンバー、浅田均さんや、同党の会計責任者を長く務める、東徹さんらが言及し始めました。浅田さん、東さんらが、岡田法を仰ぎ見ていた、というのはなんとなく不思議な気分。

 維新の「歳費法改正案」(198参法3号)は投票総数225、賛成15、反対210の反対多数で否決され、廃案となりました。

 自公の「歳費法と公職選挙法の改正案」(198参法26号)は投票総数224、賛成166、反対58で可決し、衆議院に送られました。

 立憲の「歳費法、特別職国家公務員給与法、裁判官報酬法などの改正案」(198参法29号)は投票総数221、賛成42、反対179の反対多数で否決され、廃案となりました。

 維新、立憲の法案が否決されたのは残念です。しかし、全議員一律の歳費について、党が激しく対立し、オープンな場で議論されたことは頼もしい限り。これが、地方議会だったら、第三者委員会の立ち上げとかわけのわからないことをいって任期切れをねらったでしょう。地方議会や地方議会事務局など、人間が働く場所ではありません。私は歳費を上げようと下げようとかまわないのですが、歳費のことが透明な健康的な日光のもとで行われたことに、さすがは良識の府だと感じた次第です。きょう本会議場にいたおよそ2割~3割の議員があと1か月で本会議場を去るわけですが。

 「改正国有林野経営管理法」(198閣法31号)は樹木採取権をつくり金融支援などを盛り込んだ法律で、投票総数225、賛成182、反対43の賛成多数で可決し、成立しました。

 「建設業法の働き方改革関連法」(198閣法52号)は投票総数225、賛成225、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 この後、3つの調査会のうち1つだけ遅れていた、資源エネルギーに関する調査会の最終報告書が提出されました。さあいよいよ、夏の半数改選です。

【衆議院外務委員会 同日】

 付託議案の審議フィニッシュ後では初めて、一般質疑、国際情勢に関する件がありました。質問の機会は、岡田克也さんは後輩の山川百合子さん、桜井周さんに譲りましたが、「社会保障を立て直す国民会議」からは玄葉光一郎さんが質問に立ちました。

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(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019

[6月6日]亡国の戦争法の中谷元元大臣「イージス、F35予算の財源は?」の衝撃、丸山穂高議員糾弾決議、全文紹介

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[写真]終盤国会で気を吐く、高市早苗・衆議院議院運営委員長、4か月前の2019年2月、自民党大会開催ホテルのパブリックスペースで宮崎信行撮影。

 もういいでしょう、丸山議員。(共謀罪法強行採決時の発言)。

 集団的自衛権の美名の下に、イラン・ホルムズ海峡で命を落とそうとする若者たち。2014年解釈改憲、2015年戦争法から4年。地域の切れ目のない日米安保融合で、当時の中谷元防衛大臣が「イージスアショア、F35の装備、予算は大丈夫か?」と衝撃の質問。衆議院本会議で丸山穂高議員の「糾弾決議」が全会一致で議決されました。

【衆議院本会議 きのう令和元年2019年6月6日(木)】

 ていねいな調整がなされた、「議員丸山穂高君糾弾決議」(198決議4号)。高市早苗・議院運営委員長が案文と理由を説明しました=全文を後添=。

 採決の結果、全会一致で議決されました。提出者には維新も名を連ね、賛同者には、「5月の訪中に同行したが、酒さえ飲まなければまともな人物。野党は同じ野党の維新のことに時間をかけるべきではない」との意向を示していた、東大経産省の大先輩、岡田克也さんも名を連ねました。岡田さんの思い、丸山議員に届かなかれば、「もういいでしょう、丸山議員=共謀罪法強行採決時の衆議院法務委員会での丸山議員の暴言=」と言いたいです。

 この後、国会同意人事。女性が多かったです。

 ヒット議員立法の第1次バージョンアップ改正となる、「子どもの貧困対策推進法改正案」(198衆法13号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「動物の愛護及び管理に関する法律の改正案」(198衆法14号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「浄化槽法改正案」(198衆法16号)は共産反対、自民・公明・立憲・国民・維新などの賛成多数で可決し、参議院に送られました。

 15年ほど前のように「内閣は計画を作成し、内閣官房に本部を置く」という条文は絶滅しましたが、逆に、自治体に計画や協議会の努力義務規定を置く議員立法が多くて、自治体職員の負担が増さないか、心配しています。

 「司法書士法及び土地家屋調査士法を各々改正する法律」(198閣法46号参先議)は、全会一致で可決し、成立しました。

 平成研究会がリードした「棚田地域振興法案」(198衆法19号)は全会一致で可決し、参に送られました。

 「自殺対策の調査研究推進法」(198参法27号)は全会一致で可決し、成立しました。

 「死因究明推進基本法」(198参法28号)は全会一致で可決し、成立しました。厚労省に「本部」を置く規定があります。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 怒りがとまりません。

 一般質疑で、先日の本会議や前回の報告を受けて、昨年末の2018年防衛計画の大綱と、中期防衛力整備計画に関する質疑がありました。2014年の解釈改憲、2015年の改定ガイドライン・戦争法により、集団的自衛権が解禁され、海外で戦争をして人を殺して銭儲けする日本になってからは初めての大綱・中期防となりました。

 戦争法の審議で答弁した、中谷元・元防衛大臣が自民党を代表して質問。「作的に敬意を表したいがスタートラインだ。F35、イージスアショアなど非常に高額な装備を調達する。予算の裏付けはあるか」と語りました。子ども子育てに回せという議論がありますが、中谷さんは中期防の予算は大丈夫かと心配しているわけで、なんとも貧しい国になったものだと実感。

 防衛大臣の答弁は、2014年から2015年にかけての立法・二国間条約を受けて、地理的概念をとっぱらって、平時と有事の切れ目のない、集団的自衛権を当然視した、日米の役割分担に関する答弁。もう戻れない歴史の転換点、ポイント・オブ・ノーリターンを2015年に踏み越えた日本が静かに転落していきます。

【参議院内閣委員会 同日】

 「成年後見適正化法案」(196閣法46号衆修正)が衆議院修正通りに可決しました。あす成立。

【参議院法務委員会 同日】

 「特別養子縁組を推進する民法改正案」(198閣法51号)が賛成多数で可決しました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 前回、与党委員長が強行採決のかまえを見せた「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)が可決すべきだと決まりました。この後、重要広範議案「児童虐待防止法など改正案」(198閣法55号)が趣旨説明されました。但し、この法案ですが児童相談所を拡充するのはけっこうなんですが、市町村の窓口で異変に気付くよう促すことも大事でしょうね。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「公共工事の品確法改正案」(198衆法11号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。森山浩行・立憲民主党衆議院議員が答弁。

 東大卒女性では初めての国対委員長となった舟山康江さんは「民主党時代にも支払い透明化法を検討した」と主張。先輩を差し置いて農水政務官となりながら、裏切って「みどりの風」を結党、落選後は、JAの一支部員として活動しながら、国民民主党会派の国対委員長となった舟山さん。同じ山形県選出で、岡田克也代表を裏切った悪魔、極悪人、人類のゴミ屑=近藤洋介・元衆議院議員同様に、苦境に追い込まれていることを感じさせた、民主党政権時代自慢でした。人生チャンスは一度だけ。民主党政権など舟山さんの人生において二度と戻ってきません。

[衆議院ホームページから全文引用はじめ]

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/ketsugian/g19817004.htm

議員丸山穂高君糾弾決議案(第一九八回国会、決議第四号)
 議員丸山穂高君は、「令和元年度第一回北方四島交流訪問事業」に参加した際、憲法の平和主義に反する発言をはじめ、議員としてあるまじき数々の暴言を繰り返し、事前の注意にも拘わらず、過剰に飲酒し泥酔の上、禁じられた外出を試みて、本件北方四島交流事業の円滑な実施を妨げる威力業務妨害とも言うべき行為を行い、我が国の国益を大きく損ない、本院の権威と品位を著しく失墜させたと言わざるを得ず、院として国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない。
 よって本院は、ここに丸山君を糾弾し、ただちに、自ら進退について判断するよう促すものである。
  右決議する。

     理 由
 去る五月三十日の議院運営委員会理事会における政府関係者の説明によれば、議員丸山穂高君は、四島在住ロシア人と日本国民との相互理解の増進を図り、もって領土問題の解決を含む平和条約締結問題の解決に寄与することを目的とする「令和元年度第一回北方四島交流訪問事業」、いわゆるビザなし交流事業に参加し、国後島を訪問した際、事前に事業の趣旨や注意事項について十分に知らされていたにも拘わらず、五月十一日に、ホームビジット先のロシア人島民宅で過剰に飲酒し、宿舎である「友好の家」に戻った際、禁じられている外出を強く希望し、そのために、政府同行者に議員が外出しないよう監視させる業務を強いる結果になったほか、食堂内で、コップで机をたたき、大声を張り上げ、団長に対する報道関係者の取材を妨害し、団長に対して、「戦争でこの島を取り返すことに賛成か」、「戦争しないとどうしようもなくないか」などと信じ難い暴言を吐いた。その後も、他の団員ともみ合いになり、自室に戻った後、再び出て騒いで、職員が戻るように促す、ということを翌日午前一時まで続け、その際、「私は会期中は不逮捕特権で逮捕されない」と述べたり、およそ品位のかけらもない卑猥な言葉を発したりするなどの多大な迷惑行為を行い、翌日には団員たちから、最も重要なロシア人島民の方々との交流会への参加の自粛を求められ、参加しなかったとのことである。丸山君の行動は、一歩間違えば日本とロシアの重大な外交問題に発展しかねない問題行動であり、これまで関係者が営々と築き上げてきた北方領土問題の解決に向けた努力を一瞬にして無に帰せしめかねないものであり、国民の悲願である北方領土返還に向けた交渉に多大な影響を及ぼし、我が国の国益を大きく損なうものと言わざるを得ない。また、かかる常軌を逸した言動は、本件北方四島交流事業の円滑な実施を妨げる威力業務妨害とも言うべきものであり、その卑猥な言動に至っては、議員としてというよりも人間としての品位を疑わせるものである。
 本件事業は、内閣府交付金に基づく補助金を受けた北方四島交流北海道推進委員会の費用負担により実施されているものであり、本院から公式に派遣したものではないにせよ、丸山君は、沖縄及び北方問題特別委員会の委員であるが故に、優先的に参加することができたものであり、他の団員からは、本院を代表して参加したものと受け止められており、また、その後の報道により、我が国憲法の基本的原則である平和主義の認識を欠き、およそ品位のかけらもない議員の存在を国内外に知らしめ、衝撃を与えた事実は否めず、本院の権威と品位を著しく貶める結果となったと言わざるを得ず、院として国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない。
 よって本院は、ここに丸山君を糾弾し、ただちに、自ら進退について判断するよう促すものである。
 以上が、本決議案を提出する理由である。

[衆議院ホームページから全文引用おわり]

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(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019

[6月7日]津村啓介さんの「日米地位協定の航空法特例法は日米合同委員会だけでなく国会で審議したのか」に外務省・国交省が混乱し、自民党委員長が流会を宣言、参議院では成年後見と特別養子縁組が成立

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[写真]米軍の赤坂プレスセンター(中央)と衆議院赤坂議員宿舎(右奥)、ことし2019年1月、六本木ヒルズの屋内上層階から宮崎信行が撮影、文字は加筆。

 津村啓介さんが日米地位協定と日航123便事故の真相究明の闇に迫ろうとしまいしたが、航空法特例法の日米合同委員会の合意文書について、外務副大臣と国土交通大臣が答弁で混乱。与党も呆れて、流会となりました。

 参議院本会議では安倍晋三首相出席のもと、防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画の質疑。2014年解釈改憲と2015年ガイドライン・戦争法による、「切れ目のない有事」での日米軍の混然一体化が浮き彫りになりました。

【衆議院国土交通委員会 令和元年2019年6月7日(金)】

 津村啓介さんが、日航123便の闇に迫ろうと意気込みましたが、日米地位協定に基づく航空法特例法をめぐって、外務副大臣と石井啓一国土交通大臣の答弁んが混乱。

 津村さんは、横田空域を横田基地が管制するとした、日米地位協定の6条にもとづく昭和50年1975年「航空交通管制合意」について、外務省北米局長らが日米合同委員会で審議したが、国会で審議したのかと質問。外務副大臣は質問通告が無かったと不誠実な答弁。津村さんが外務省ホームページに載っていると指摘すると、航空法特例法を所管している国土交通大臣が場の空気を読んで挙手。「公表されているものは全文では無い」と語り、混乱。

 自民党の谷公一委員長が休憩を宣言しました。その後、両省とも委員室近くで協議しましたが、今日中の立て直しは難しく、谷委員長が再開したうえで、流会を宣言しました。月曜日に筆頭理事どうしが協議しますが、津村さんの途中の時間から立て直しになる見通し。

 きょうの写真のように、米軍単独で管制する「赤坂プレスセンター」は衆議院赤坂議員宿舎、TBS、首相官邸の至近距離。かりにMV22オスプレイが制御不能になったら、航空法特例法のまま、その空域をさまようことになります。ドローンで悪ふざけどころのさわぎでありません。

 議題は「航空法及び運輸安全委員会設置法改正案」(198閣法43号参先議)でした。

【参議院本会議 同日】

 まず政府報告「きょねん2018年の防衛大綱と中期防」がありました。答弁には、安倍晋三首相も参加しました。立憲の白真勲さんは再質問。理解不足の質問者もいましたが、日米の混然一体とした切れ目のない「有事」を感じさせました。一方、よくもわるくも実績ゼロが続く「防衛装備移転3原則」については、首相は継続を強調するていどにとどまりました。

 そして国会同意人事。

 「独占禁止法改正案」(198閣法44号)が宮腰光寛担当大臣から趣旨説明され、代表質問がありました。

 採決。

 「改正公共工事品確法」(198衆法11号)は投票総数223、賛成223、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「成年後見人の権利の制限の適正化法」(196閣法56号)は投票総数223、賛成223、反対0で、政府原案の衆議院修正通りに可決することにして、成立しました。秋の臨時国会で唯一継続となっていた閣法。遅れたことで、一部の改正条項の施行日を手直ししました。

 「改正障害者雇用促進法」(198閣法53号)は投票総数223、賛成223、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「特別養子縁組を拡大する改正民法」(198閣法51号)は投票総数223、賛成208、反対15の賛成多数で可決し、成立しました。

【衆議院環境委員会 同日】

 「愛玩動物看護師法案」(198衆法 号)が起草され、可決されました。

 立憲の生方幸夫さんが張り切っています。千葉県には野田佳彦さんもいますが、立憲の生方さんが張り切っているようです。

 9年前の通常国会で今ごろの時期に、衆議院外務委員会が突如開催中止となり、委員の生方幸夫さんが指定された与党・民主党の両院議員総会会場に向かう途中、岡田克也外相(当時)から「鳩山由紀夫首相はやめるぞ!」と言われました。岡田外相から首相がやめると宣言された初めての議員となった生方さん。それにしても、第1次安倍晋三首相も衆議院本会議直前にやめましたが、これは記者会見。衆議院の委員会開催直前に、民主党両院議員総会を開いた、小沢一郎幹事長・山岡賢次国対委員長は、自民党・公明党・共産党などの野党に対して失礼すぎますよね。育ちの悪さは隠せないとはこのことです。こういうことをしていたら、政権から転落するのは当たり前です。

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【6月10日】参議院決算委員会で2か月ぶりテレビ入り「年金2000万円」で紛糾、平成29年度決算是認

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【参議院決算委員会 令和元年2019年6月10日(月)】

 「平成29年度決算」の締めくくり総括質疑があり、自公のみの賛成多数で是認されました。次の本会議で、是認へ。3時間45分間で、2か月ぶりのテレビ入り質疑がありました。

 自民党は議院運営委員会筆頭理事の磯崎陽輔さんが登場。議運理事がテレビ入りの委員会に登場するのはよくあることです。2014年7月1日の解釈改憲で法治国家の底を抜いてから初めての改選を迎えます。東大でも自治省でも相手にされていませんから、絶対に落選させねばならない政治家第一位。

 年金。先日金融庁が設置する審議会が「年金のほかに金融資産が2000万円必要だ」との報告書を出し、先週から野党を中心にSNSなどで沸騰しています。これをよく読むと、「年金だけだと夫婦で月5・5万円足りない」というありがちなフローで、ストックの計算のしかただけで、目線が変わっているだけだと、私は考えます。この「月5・5万円足りない」ということで、国土交通省が総裁、財務省が副総裁ということで、住宅金融支援機構がむりやりフラット35による持家信仰を広めてしまいました。平成のあいだに、デフレなのに、持ち家率は2割増し。この信仰を、金融庁と財務省が所管する、税制優遇付きの金融資産への毎月積み立て投資に振り向けたい、という省益にもとづく話だと私は考えます。

 安倍晋三首相は「100年安心プラン」という言葉を連発。2004年年金国会の「マクロ経済スライド」で、公明党の厚生労働大臣が、制度が100年安心と発言。それが、2007年の消えた年金国会で、年金記録が消えたのに100年安心とは何事、ということに世論がねじれました。今思うと、財政・物価・賃金で支給額が下がるから「安心」というのは国庫上から目線にほかなりません。この辺、当時の民主党の岡田克也代表の肯定論と、民主党の山本孝史・厚生労働委員会筆頭理事(2007年没)の否定論のどちらが正しいか。時々私も考えますが、結論はありません。やはり、「消えた年金記録」は公文書改竄の始まりですから、情報が無くして民主政治は存在しえないということです。

 日経新聞のスクープがあり、5年前の財政検証が2014年6月3日に発表されたのに、ことしは発表されないのは、参院選への忖度ではないかとの報道。年金局長は「所得代替率の計算に手間取っている」とし、首相は「政治的に出す出さないと決めているわけではない」としました。

 蓮舫さんは消えた年金の「最後のお一人までお支払いします」との第1次安倍首相の虚勢について、首相から「必ずしも最後まで突合できたわけではない。申し訳なかった」と謝罪しました。厚労相は「5000万件のうち3200万件は解明した」とし、12年経ったのに、「未統合記録の解明に向けて」、対象者は申し出てほしい、とねぼけた答弁をしました。

 大塚耕平さんは、年金の70歳への繰り下げなどを質問。首相は「繰り下げても、給付額が41%上がるのだから、財政的にニュートラルだ」としました。これについてですが、1か月ほど前に、岡田克也さんは、週例のオンレコ記者懇談会で、年金や定年の繰り下げについて、「首相は年齢をいろいろ言って、一生貰わない選択肢をつくっているだけだ。一生貰わない人はおそらく2~3%だろう」とし、厚生年金は報酬月額満額でも、上限月80万円くらいの人まででしょうから、資産などと比べれば格差は僅少。そのため、岡田さんは「財政的にはニュートラルだ」とし、仮に2~3%一生貰わない選択をする人が出ても、国の財政的にはたいして改善されないとの考えを示しています。他社も書いておらず、岡田さんのご示唆を自分の中で囲い込んでしまっていてはいけないのですが、ちょっと、このところブログの文章量が減っていました。録音やノートはありますので、参院選を前に、まとめて書こうかと思います。ですから、きょうの質疑は、非常に首相の詭弁に乗っかった議論であり、定数が大きい県の現職参議院議員ならば、もっとおおらかに世の中を見てほしいところだという感想を持ちました。

 前夜、大阪府・大阪市・堺市の首長トリオ制覇を初めて実現した、維新。東徹さんは「参議院憲法審査会は過去5年間で8回しか開かれていないのに、運営費は年1・2億円かかる」と指摘。安倍首相(自民党総裁)は「テレビを見ている国民のみなさんは、運営費がそんなにかかっているのか、と思ったかもしれない」と語りました。

 いろいろ書いてまとまらないのですが、まずは、消えた年金記録の解明がいの一番。そして、この15年間の金融・財政政策の大きな変更がありましたので、100年安心の「安心」を、国庫の持続可能性、生存保険としての年金というよりも、毎月の最低保証機能をとりこんだ「安心」の方向性に与野党とも微調整していく段階かも知れません。7年前に、スウェーデンモデルという話をした人もいましたが、あちらには、「住宅加算」というものがあります。家賃分を上乗せ支給することで、無理にフラット35をくまないでいい、自由な国に、国交、金融、財務、厚労各省は考え方を変えていくべきでしょう。

【衆議院 同日】

審議はありませんでした。

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【6月11日】衆議院本会議無し、児童虐待防止法改正案、独占禁止法改正案の審議進む

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(初投稿は午後2時で午後5時更新)

[写真]国会議事堂、ことし2019年1月、宮崎信行撮影。

 第198回通常国会は、残り12営業日となりました。日程闘争は無く、閉会する見通し。

【衆議院本会議 令和元年2019年6月11日(火)】

 ありません。閣法のうち特区関連の2本が審議入りしていません。特区をめぐっては、民間人委員が、自分がかかわるコンサルタント会社が九州の学校法人から200万円を「特区コンサル」としてうけとっていました。真相究明を求めたいですし、もうそれをひっくるめて、特区を廃止してしまいましょう。

【衆議院憲法審査会 同日】

 幹事懇談会が開かれました。あさって、木曜日の審査会はセットされない見通し。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「児童虐待防止法及び児童福祉法など改正案」(198閣法55号衆修正)の審議が続いています。質疑の終わりに、参考人質疑の段取りを議決。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「独占禁止法改正案」(198閣法44号)が趣旨説明され、与党のみ質疑。衆議院は全会一致で通過してきました。

 なお、地方銀行の合併とバス会社の合併で、独占禁止法をゆるめる、独禁法特例法案が2020年通常国会に提出されるはこびとなりました。これは、このブログでも私がかねてから強く主張してきた項目で賛同します。あらためて、一本のエントリーをおこして、書きたいと考えています。

【参議院内閣委員会 同日】

 「子どもの貧困対策法改正案」(198衆法13号)が可決すべきだと決まりました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「棚田地域振興法案」(198衆法17号)が可決すべきだと決まりました。

【参議院環境委員会 同日】

 「動物愛護法改正案」(198衆法14号)が可決しました。

 「浄化槽法改正案」(198衆法16号)が可決しました。

【衆議院東日本大震災復興特別委員会 同日】

 開催回数だけで評価すれば「風化した」といえます。

 先日の委員派遣について、古川偵久委員長(自民党、宮崎3区)が説明。これをふまえて、4時間半コースで対政府質疑がありました。

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